ヴァイオリンの音色が素晴らしい名盤(クレモナの栄光(THE GLORY OF CREMONA))

私はベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキーなどのヴァイオリン協奏曲も好きなのですが、ヴァイオリンの音色がじっくり味わえるピアノ伴奏のソナタや小曲集の方がより好きです。その素晴らしさを知ったのは、イツァーク・パールマンの「パールマン クライスラー名曲のすべて」という2枚組の廉価盤のレコードででした。クライスラー作曲の「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」なども素晴らしいと思ったのですが、「ロンドンデリー・エア」は当時浪人だった私を明るくしてくれたので何度も何度も聴きました。そうして大学に入れて余裕ができて別の演奏家で「ロンドンデリー・エア」を聞いてみたいと思っていたところ、クライスラー自身が演奏しているアナログレコードHMVのMemoryies of Kreisler を入手することができました。しばらくしてクライスラーが活躍していたほぼ同時期に活躍していたエルマンというヴァイオリニストも知りました。社会人になってから彼の「ELMAN recital」「JUBILEE ALBUM」も買えるようになり、音色(エルマン・トーン)が素晴らしいので何度も何度も聴きました。ただクライスラーやエルマンはEMIやDECCAのステレオ録音ではないので探していたところ、EMIではミルシテイン、DECCAではリッチがいくつか小品集のレコードを残していることを知りました。ミルシテインはアバドと共演したメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの方がよいと思ったのですが、リッチの小品集「A PAGANINI RECITAL」と「THE GLORY OF CREMONA」は素晴らしく、しかも「THE GLORY OF CREMONA」は選曲も素晴しく、リッチが15のヴァイオリンの名器(ストラディバリウス、アマティなど)を持ち替えて15曲を演奏し、録音も素晴らしいので私にとって理想のレコードになりました。私は今、米デッカ盤と独グラモフォン盤を持っていますが、いずれも素晴らしい音です。特に米盤はブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番のテーマを15の名器での聴き比べができるのでヴァイオリンの音色をこれ以上ないくらい楽しめるアナログレコードと言えます。ここではアナログレコードの音を載せることはできませんが、YOU TUBE と繋ぐことはできるので、15の名曲の名演奏をお楽しみください。そうして機会があればアナログレコードでもお楽しみください。なおブルッフのヴァイオリン協奏曲のテーマの聴き比べはYOU TUBE でお楽しみください。THE GLORY OF CREMONA で検索できますので。

 A面
 1.デプラーヌ イントラーダ
 2.ナルディーニ ラルゲット(ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調から)
 3.ヴィヴァルディ プレリュード(ヴァイオリン・ソナタ ハ短調から)
 4.パガニーニ カンタービレとワルツ
 5.モーツァルト ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調から
 6.カバレフスキー 即興曲
 7.チャイコフスキー メロディ
 B面
 1.ヴェラチーニ ラルゴ(ヴァイオリン・ソナタ イ長調から
 2.パラディス シシリエンヌ
 3.フバイ 「クレモナのヴァイオリン作り」
 4.ヘンデル ヴァイオリン・ソナタ ロ短調から
 5.シューマン ロマンス第2番 イ長調
 6.ブラームス ハンガリー舞曲 第20番
 7.ブラームス ハンガリー舞曲 第17番
 8.メンデルスゾーン 五月のそよ風

  ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン) レオン・ポンマース(ピアノ)