本日は、レッスンの直前までKさん以外の生徒さんが来られず、そのため少し
   Kさんと話をしました(といっても私が勝手に喋っていただけですが)。
   「(スカイブルーの本を見せながら)実は、今、この本を読んでいるのですが、
   (ぺらぺらとページをめくってみせながら)すごいでしょう、段落がほとんどない。
   この本は大学時代にドイツ語の先生が紹介してくれた本なんです。今だったら
   少しは理解できるかなと、古本屋で購入して読んでいるのですが、3分の1読ん
   でも何が書いてあるのかわからない。しかも段落が変わらないから、休む間がなく
   頭が痛くなって来るのです。でも新しく書く小説のネタにしたいので、頑張って最後まで
   読むつもりです。ドイツの作家、ヘルマン・ブロッホの「ウェルギリウスの死」という
   小説で、「意識の流れ」という手法で書かれた作品です。この小説をぼくに紹介して
   下さった先生のご専門はドイツ語やヨーロッパの近代文学ではなく、古代ギリシア
   文学で、ホメロスの「イーリアス」「オデュッセイア」でソクラテスの弟子の
   クセノポンも研究しておられました。最近、インターネットで検索してみたところ
   神戸の大学で教えておられるようでした...」
   そう言ったことをKさんに楽しく話した後に教室に入ったのですが、しばらくすると
   IさんとBさんも来られました。先生は、先週決定した「匠 ビフォーアフター」
   の楽譜を配りますと言われ、配られた後に、「私がクラリネットの3部合奏用に
   アレンジしました。ではまずはいつものようにロングトーンの練習から始めましょう」
   と言われました。
   ロングトーン、指慣らしに続いて、本日は、CHAPTER9のC Major Scaleの音階練習を
   しました。発表会で演奏する曲が共にハ長調の曲なので練習したのですが、やはり
   アーティキュレーションは難しく、タンギングで苦戦、先生が指示された、タッタ
   ターヤ(タンギング、タンギング、スラー)はほとんどできませんでした。テキストは
   以上でAlbumの「アメリカン・パトロール」へと移りました。
   さらりと一通り吹いた後、クリーニングスワブを通して管内の水分を拭き取りまし
   たが、その時に私は先生に尋ねました。♩=152とありますが、今より早く
   吹くのですかと。先生は、スイングの曲なので早くなります。今日の早さだと96
   ですが、来週は108と少しずつ早くして行きますと言われました。私のからだに
   戦慄が走り、お腹がぐるぐると鳴りました。
   しばらくして、N師が来られ、これで「アメリカン・パトロール」の3部合奏ができる
   ようになりましたが、N師はひとりで苦戦されていました。先生は、タンギングやアク
   セント記号に忠実にメリハリのある演奏をするように指導されていましたが、今でも
   楽譜を追いかけるのがやっとなのに、さらに楽譜に忠実に早く演奏しなければならない
   となると本当に大変だなと思いました。レッスンの最後に先生は「匠」のパートを決め
   ましょうと言われ、今椅子に並ばれているように分けましょうかと言われましたが、
   8分音符と16分音符ばかりの主旋律は吹けそうになく、また自分の知らないメロディ
   なので無理を言ってKさんにパートを変わってもらいましたが、それでもかなり練習
   しないとついて行けないなと思いました。先生は、メロディがわからない方は、日曜日の
   午後8時から朝日放送で放映している「ビフォーアフター」という番組を見れば
   いいですよ。この音楽が流れるのは8時30分以降なのでそこから見ればいいですよと
   言われ、本日のレッスンは終わりました。