本日は、3ヶ月に一度開催するLPレコードコンサートと2回目の参加
     となる、ディケンズ・フェロウシップの総会(春季総会)の間のレッスン
     ということで、かなりハードでタイトな練習になりました。というのは、
     6月10日のLPレコードコンサートの前日と前々日に私が10月に
     出版した「こんにちは、ディケンズ先生」船場弘章著(近代文藝社刊)
     を東京都の区立図書館に寄贈に行ったからです。午前11時前に出版社で
     10冊の本を受け取り、その日のうちに10ヶ所の区立図書館に行こうと
     思っていたのですが、果たせず、7つしか行けませんでした(因に、
     杉並、足立、中央、渋谷、世田谷、目黒、豊島の区立図書館でした。
     豊島区立図書館が午後10時まで(平日だけですが)開館していたのは
     驚きでした)。翌日は大田、文京、台東の3つの区立図書館に行きました。
     JR北千住駅から徒歩で15分程行くと荒川に出てぱっと視界が開ける
     ことや表参道から5分程のところに渋谷区立中央図書館があることや柿の木坂
     を登りきったところに目黒区立八雲中央図書館があることや浅草の浅草寺
     の裏手に台東区立中央図書館があることなど知ることができてためになった
     のですが、1日目は午後10時近くまで区立図書館巡り、2日目は区立
     図書館を3つ尋ねた後、さらに渋谷のライオンや高円寺の名曲喫茶ルネッサンスで
     持ち込みのレコードを掛けてもらった後、大手町のシブヤ楽器店のスタジオで
     2時間程クラリネットを吹いたのでした(もちろん今日のレッスンのためにです)。
     そして3日目も宿泊所を出たのは午前9時30分過ぎでしたが、途中渋谷のライオン
     に寄って持ち込みのレコードを掛けてもらったため、阿佐ヶ谷のヴィオロンに
     ついたのは、開演10分前でした。それから5時間程LPレコードコンサートを
     させていただいたのですが、東京駅に着く頃にはへとへとになって、珍しく
     隣の席に現役女子大生の方が座られていたのですが...でした。そういうわけで
     行く前はたいした風邪ではなかったのですが、家に着いた頃には完全に
     (風邪のパンチを受けて)グロッキーの状態でした。そうして今週末には
     ディケンズ・フェロウシップの春季総会が早稲田大学で開催され、総会と
     懇親会に出席するわけですから、私がハードと言ったのもわかっていた
     だけると思います。早く風邪を治さないと...。
     






     また今日の練習はいつもハイレベルな演奏をされるIさん、Kさん、Bさんと私の
     4人でレッスンが始まったので、緊張感が漲っていました。すぐにN師が来られて
     ほっとしたのですが、風邪引きのせいもあって、ロングトーンを1回する毎に
     咳き込んでいました。指慣らしはなんとかできましたが、G Major Scaleの
     音階練習は息が続かず、咳き込んでばかりいました。また全然練習をして
     いなかったExerciseもすることになり前半で青息吐息の状態でした。
     クリーニングスワブを通して管内の水分を拭き取った後、Albumをしましたが、
     やはり「タイム・トゥ・セイ.グッバイ」は手強い曲です。先生は、最後は
     ト長調からイ長調に転調しますが、転調の後、シから高いドの音に移る時の
     運指が難しいのですが、皆さんはどうされますかと先生は尋ねられました。
     IさんもKさんもBさんもN師も何らかのコメントを残されたのですが、私は、
     「わかりません」とだけ答えました。私が、「休符のところだけしかブレスを
     してはいけないのですか」と思わず尋ねてしまったのも、8分音符の4連符が
     4つ続いた後、2分音符と4分音符のスラー(つまり18の音を鳴らすのです)
     を息継ぎなしではとてもできないと思ったからです。また2拍3連符が20ヶ所
     以上ありとてもテンポが取り難くなっています。先生は、皆さんできていますから
     次回で仕上げますと言われましたが、あと2回はレッスンを受けたいところです。
     私はタイトなレッスンの後で発散したかったからか、思わず先生に、「こんにちは、
     ディケンズ先生」が少しは売れているようです。もしかしたら、続編も
     出してもらえるかもしれません。そこでお尋ねしたいのですが、ヒロインの
     秋子にブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番をクラリネットで吹かせようと
     思うのですが、可能でしょうか。この曲は私が大好きな曲の中の1つです」
     と言ってしまいました。先生は、「転調やクラリネットが吹きやすいように
     手直しすれば、だいたいはできるのですが、重音奏法があるところは難しい
     かもしれません。一度楽譜を見てみないと」と言われたので、次回のレッスン
     の時に楽譜を持参しますと私は言いました。
     帰りはN師と一緒に阪急烏丸駅の改札口まで一緒でした。N師は、「Fさん、
     今日もいい音が出ていましたよ。ところで「こんにちは、ディケンズ先生」
     を何度も繰り返して読んでます。読むたびに新たな発見があるので、興味が
     尽きないですね。これからも期待していますよ」とにっこり笑顔を見せられた
     ので、私は、この有難い愛読者のためにももっと営業活動を頑張らないと
     いけないなと思いました。