本日は、ロングトーンの練習と指慣らしをした後、1オクターブ低い
     ミから半音ずつ上がって2オクターブ高いファまで2拍ずつ鳴らしながら
     上がって行きましたが、やはり2オクターブ高いド・シャープから上の
     音は本当に出し難くこれをソフトな音にするにはさらにどのくらいの
     時間がかかるのだろうかと思いました。さらに替え指を使い分けなければ
     ならないのですから、本当に大変です。いつもですと音階練習、Exercise
     と続くのですが、本日は1月の発表会でする2曲の検討に入りました。
     最初は先週のレッスンで先生が、Fさん持参の楽譜集のモーツアルトの
     アイネ・クライネ・ナハト・ムジークの第2楽章は編曲もよくできていて
     明るい曲なので検討しましょうと言われていたので、先週の「ヴォカリーズ」
     と同様に初見でできる範囲内で吹いてみるということになりました。
     ファーストをN師と私、セカンドをIさん、サードをBさんが吹きました。
     演奏を終えて先生は、この曲は編曲もよくできているので、候補に挙げて
     おきましょうと言われました。
     次に先生は、前回のレッスンでNさんからビートルズの曲をと言われましたが、
     ビートルズの曲で、楽譜があるのは、レット・イット・ビーとイエスタディ
     だけでした。できればもうひとつの曲はリズム感のある曲がいいと思うの
     ですが、いかがですかと言われました。N師は、それなら、テキスト2で
     習ったブラジルはどうでしょうかと言われました。
     先生は生徒の会話が途切れるのを見て、では次にFさんからCDを預かった
     のですが、それを掛けてみましょう(レッスンが始まる前に私が先生に
     渡しておいたのでした)と言われました。私は、この曲はポール・サイモンが
     作曲したワズ・ア・サニー・デイという曲です。演奏しているのはアルト
     サックスの名手ポール・デズモントでジャンルとしてはフュージョンに
     なります。私はこの曲が大好きで疲れた時などこの曲を聞いてリフレッシュ
     します。アルバムのタイトル曲スカイラークもとてもいい曲ですよと解説
     しました。先生は曲の中程で、感じの良い曲ですがクラリネットの3部合奏
     などは難しいと思います。オーケストラ用の曲などは和音がわかるので編曲
     しやすいのですが、ビートルズやこの曲などのようにギターの曲をクラリネット
     演奏用に編曲するのは難しいです。全員でメロディーを演奏するというのも
     ありますが、みんなで同じ音を出すというのは以外に難しいのですよと
     説明されました。結局、先生が探されたクラシックメドレー(間奏曲
     (カヴァレリア・ルスティカーナ)〜ラルゴ(ヘンデル))かテキスト2
     で学習しなかった曲のどれかということになり、フライ・ミー・トゥ・ザ・
     ムーン、ドヴォルザークのスラヴ舞曲第2番、シンコペーテッド・クロック
     の4つのいずれかということになりました。そこでN師はにこやかに言い
     ました。私は、ブラジルがよかったのですが、シンコペーテッド・クロック
     は(隣にある)大丸の店内放送でよくかかっているので、大丸に行きたくなる
     曲ということでとてもいいと思いますと言われ、多分大丸でブランド品を
     しばしば購入されるIさんとBさんはにっこりされたのですが、ブランド品を
     購入する機会のない私はどんな曲がわかりませんでした。でも結局、耳に
     馴染みがある曲と言うことで、シンコペーテッド・クロックに決まりました。
     帰り道でこの曲のことを聞くとN師は口ずさんでくださいましたが、そのあと
     Fさんはクラシックだけでなくいろんな音楽にも詳しいし、「こんにちは、
     ディケンズ先生」(船場弘章著 近代文藝社刊)は出版されるし、幅広い趣味を
     お持ちですねと言われました。私は素直にありがとうといえばよかったのですが、
     へそ曲がりなので、Nさんのように英語ができるというのはお金になりますが、
     趣味というものはどれもお金にはならないのですよと泣き言のようなことを
     言ってしまいました。