本日は2つ悲しいことがありましたが、ひとつはもう少しはっきりしてから
     日誌に書くことにします。もうひとつはいつも発表会の季節になると自ら
     陣頭指揮をされる、心強い味方だったIさんが来年の1月の発表会に出られ
     なくなったことです。親族の結婚式に出席するというお目出度いことなの
     ですが、この3年間、ブラスバンド経験者のIさんとKさんが指導的な役割を
     されていたので、おふたりがいないと生徒だけの練習をする時にどうなるの
     かと他の生徒は不安そうでした。今後のリーダーはBさんがすることになり、
     先生のお話では、経験年数は私たちより短い個人レッスンを受けられている
     方が加わり、5人で演奏するということになりました(Iさんはレッスンでする
     発表会の練習には入られます)。
     Warming Upでロングトーンと指慣らしをした後、D Major Scaleの音階
     練習をしましたが、発表会前なのでそのあとすぐ発表会で演奏する、
     アイネ・クライネ・ナハトムジーク第2楽章冒頭部分(以下、小夜曲と略し
     ます)の練習をしました。
     練習をする前に、先生は、今日は、小夜曲とシンコペーテッド・クロックの
     どのパートをするか決めましょう。個人レッスンを受けられている方は
     経験年数がまだ浅く16分音符がたくさんあるファースト、セカンド
     は難しいと思いますので、サードをしてもらいます。ここにいる4人の方が
     どのパートをされるか、まず希望を言ってくださいと言われました。真っ先に
     N師が、ファーストを希望します。クラリネットを習い始めた頃に東京クラリ
     ネット・アンサンブルのCDを購入したのですが、そこに小夜曲が入っていた
     ので、何か縁みたいなものを感じるのですと言われました。隣席にいた私は
     ここはいつも励ましてくださるN師の意思を挫かないためにすかさず言い
     ました。私は、サードをします。縁の下の力持ちをやりたいと思いますと。
     その後、先生は、ファーストを二人で吹いて音にずれが生じるよりもソロで
     した方がよいと思います。Nさんがファースト、BさんとK2さんがセカンド、
     Fさんがサードということにしますと言われました。シンコペーテッド・ク
     ロックの方は、Bさんと私がファースト、N師とK2さんがセカンドという
     ことになりました。
     最初にメトロノームの音を聞きながら、パート別に演奏したのですが、
     N師は16分音符の4連符のところは苦しそうでしたが、そつなく演奏
     されました。またBさんとK2さんも難なく演奏されました(ファーストの
     方が難しいのです)。私は、最初の4分音符が6つ続くところを、ブッ、
     ブッ、ブッ、ブッ、ブッ、ブッと演奏するとさっそく先生から物言いが
     つきました。Fさん、そこは一息で吹かないと駄目ですよと。気を取り直して
     吹きなおすと今度は何とか最後まで吹くことができました。しかしその後の
     3部合奏が大変でした。他のパートの人の音に合わせて、きれいなハーモニー
     ができるようにと頑張ってみたのですが、やはり旋律を吹くようには行かず
     噛み合ない音を吹いただけに終わりました。私が負け惜しみに、難しいところ
     がぜんぜんないのになぜうまくできないんだろうと言うと、先生は、吹けない
     と言うことは、Fさんにとっては難しい曲なのです。まずリズムを把握する
     ことから始めて下さい。メトロノームに合わせて充分に練習しておいてください
     と言われました。
     帰りはN師と一緒でしたが、N師は、私もFさんと同じでリズム感がないので、
     メロディーを吹く方がよいのです。チャンスを与えられたのですから、精一杯
     頑張りますよと言われました。私は、ソロなのでプレッシャーがかかるでしょうが
     期待していますとエールを贈りました。