本日は、見学者の若い女性がおられ、前半の部分を見て帰られました。
以前も何人かの方が見学に来られましたが、私たちのクラスに
入られた方はいません。別のクラスに入られた方がおられるのかもしれ
ませんが、やはりクラリネットをやってみようという決断は難しいのかも
しれません。そこでクラリネットという楽器を6年余り習って来たクラリネッ
ト愛好家の意見を少し聞いていただこうと思います。
習い始める前に聞いていたことは、音を鳴らすのが難しい。指使いが
難しく覚えるのが大変ということでした。それは何年か習っていれば
自然に身につくもので焦らずゆっくりと取り組んでくださいと言うしか
ありませんが、それを補っても余りあるメリットがクラリネットにはあります。
好き嫌いはあるでしょうが、木管独自の暖かい音が出せるということ。
音域が広く、いろんな曲が吹けること。金管楽器のような大きな音で
ないので、練習場所も見つけやすいことなどがありますが、何よりも
いろんな曲に挑戦できるというのが魅力だと思うのです。
私もできないなりにいろんな楽譜を購入して挑戦して来ました。
クライスラーのヴァイオリンの小品などはクラリネットの演奏にぴったりで
ロンドンデリー・エアだけでなく、ロンディーノや愛の喜びなどにも
挑戦しましたが、いつか美しいロスマリンが吹ければ楽しいだろうな
と思っています。それからこれは一概には言えないことですが、数年かかって
自分のアンブシャーを決め、自分の好ましい音を出せるようになったら、
いろんな形で自分の音を聞いてほしくなることです。今のところ、
レッスンの他、元プロのドラマーのOさん(ピアノもかなり引かれます)と
楽しい時間を過ごしていますが、時間があればたくさんの方と一緒に
演奏できたらと考えています。
本日も、ロングトーン、音階練習の後、CHAPTER18の3つめのExerciseを
しました。一通り吹いた後、先生が、Fさんどこが難しいですかと尋ねられた
ので、私は、2段目の3小節目と4小節目のところで引っかかりますと
言いました。先生はそこの箇所を生徒一人ずつに何度が吹くように
指示されましたが、1オクターヴ高いシから2オクターヴ高いミに上がり、
2オクターヴ高いレ・シャープに下りるのはなかなか難しく、何度もやり直し
ました。
クリーニングスワヴで管内の水分を拭い取って、AlbumのSHEに移りました。
最初は通して吹き、その後Dの箇所をパートに分かれて練習しました。
いつものようにIさんは細かい部分のニュアンスまで完璧にされ、N師と
Bさんの合奏も素晴らしかったのですが、私だけは運指が怪しく合格点とは
言えませんでした。それでも先生が、これから仕上げの演奏をしますと
言われたので、間違えないように必死でついていくと、演奏後、先生は、
うん、いいと思いますと合格点を付けられました。
その後、後片付けをしている時に次回はどの曲をするかという話になりました。
N師は、以前、早春賦をしたのですが、後半部分が十分できなくてもう一度
習ってみたいと思うのですが...。早春でなく、これから夏になっていくのですが、
みなさんいかがですかと言われました。先生は、まだしていない曲はいずれも
難しいので、早春賦でレベルアップをしておくのもよいですねと言われ、
本日のレッスンは終了しました。
帰りはN師と一緒でしたが、N師は、Fさんからいただいた、『こんにちは、
ディケンズ先生2』の原稿はまだ読んでいません。でも、温かみのある
文章で書かれているのでしょうねと言われました。私は、Nさん以外に
3人の方に感想を聞かせてくださいと言っています。もう少ししたら
校正刷りが上がるので楽しみですと言うとN師は微笑まれました。