本日は、風邪で体調不良であったため精力のつく中華料理を食べて、後は
みなさんが練習しているところを見て帰ろうと直前まで考えていました。
ところが、教室の入口のところでマスクをして上記のことを述べた私に
Iさんは、「私も、少し咳が出るくらいならレッスンに参加していたので、
一緒にレッスンされては?」と優しく言われました。私はすぐに、「はい、
そうします」と言って、教室に入りました(先生には、体調が悪いので、
途中から、マスクして見学させていただくかもしれませんと言いました)。
いつものように最初は、ある音を押した状態でレジスターキーを押し
12度高い音を出す練習をしました。そのあとにF Majorの音階練習、
ファ・シャープ(ソ・フラット)の音を出す練習、ファ・シャープの
フィンガー・トレーニング、ファ・シャープの音が入ったエクササイズを
2曲練習しました。
ここまでは予習していたのですが、先生は次に、「Jazz Articulation1を
しましょう」と言われ、私は少し慌てました。先生は続けて、「ジャズの
場合、3連符が出て来たら、最初の音をゆっくり、あとの2つを早く演奏
するようにしましょう。それでは、テキストにある曲を演奏しましょう」
と言われました。練習はしていなかったのですが、ほのかにJazzの香りが
漂う、いいメロディだなと思いながら、楽しく吹きました。
皆がクリーニング・スワブで管内を拭いている間に、N師が先生に質問され
ました。「(クラリネットはB♭の音が基本で、ピアノの音の基本はCである
ため、)吹いていて正しい音で演奏しているのかわからなくなるときがある」
と言われました。先生は、「音がおかしいと思われるのは、相対的な音感を
身につけておられるからで、そのことは必要なことだと思います。ただ演奏
する時には楽譜通りに演奏されればよいし理解が深まれば、気にされなく
なると思います」と言われました。
本日から練習曲は、雨に歌えばに変わりました。ジーン・ケリーの歌と
踊りで有名な曲ですが、どちらかと言うと吹きやすい曲です。先生は、
「Jazz Articulation1のところで説明したことを意識して演奏して下さい」
と言われ、一通り吹いたところで本日のレッスンは終了となりました。
レッスン終了後、先生は私の体調を気にされ、大丈夫でしたかと言われ
ました。私は、大丈夫でしたと答えた上で、「最近、次次回の練習曲
スワニーを何度も練習するのですが、どうしても吹けません。何か
吹くコツのようなものはないのですか」と尋ねると先生は、「ありま
せん。練習あるのみです。でも、ラの押さえ方を考えてみるのもいい
かもしれません」と言われました。
教室を出てしばらくは誰かに声をかけようかと思いましたが、自分が
病人であったことを思い出し、家路を急ぎました。