先生は30才くらいの女性で、柔和な明るい方でした。
       次は組み立てということで、先生の指導のもと順番に組み立てて
       行きました。先生は、上管にバレル(タル)を取り付け、下管に
       ベルを取り付ける。上管と下管を取り付ける時には必ず上管の
       中指のキーを押して接合部を上げるように。マウスピースを
   
バレルに取り付けてから、リードを取り付けるが、リガチャーを
   マウスピースに付けた後、リードをその隙間に差し込む 。リードの
   上部が、マウスピースの上部より髪の毛1本分程下になるよう
   セットするようにと言われました。
   その次はマウスピースのくわえ方を習いました。最初にuの音を
   発音する時の口の格好をしてから、下唇を下の歯で噛むように
   する。その上で下唇と顎の間が少し固くなるようにする。
   
その状態でマウスピースをくわえるが、上の前歯で
   マウスピースの上部から約1センチのところを噛み、口をすぼめ、
   吹き込む方向を定めて息がクラリネットの最下部までうまく通る
   ようにする。姿勢を良くして吹くようにと説明されました。
   「それでは鳴らしてみましょう」と先生が言われ、順番に生徒が
   ソの音を吹いて行きました。最初の2人の方は前月からレッスンを
   受けられている方で、難なくきれいな音を出されました。いよいよ
   私の番です。が、先生は私のリードを見られ、少し欠けているので
   
別のリードと取り替えて下さいと言われました 。レッスン前に
   およそ5時間予習をした際に欠けたのは気付いていたのですが、
   クラリネットを買った時に付いていたこのリードの方が吹きやす
   かったので、ずっと使っていたのでした。もうひとつのリードは
   やはり吹きにくく、「スー、スー、スー」と全然鳴らないので
   焦り始めました。また慣れないくわえ方をしているためか、
   口がこわばってきました。

                            つづく