2022年11月15日
本日はレッスンの最初に、次に練習したい曲の希望を言いました。「千の風になって」もあと2、3回で終わりになると思ったからです。せっかく谷上先生が素晴らしい楽譜を作ってくださったのでいつまでも練習したい気がしますが、私にはレッスンを受けたい曲が山ほどありますので先生に新しい曲を教えていただくよう頼みました。ところで私の一番最初のクラシック体験は、恐らく小学校の時の下校音楽ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」の第2楽章(家路とも言われています)だと思います。また中学生の頃にバッハG線上のアリアをラジオで聞いたり、映画「愛情物語」でショパンのノクターンを聞いたのを覚えていますが、フルコーラス(と言っても1番だけですか)をじっくり何度も聞いたのは、アニメ「フランダースの犬」の最終回主人公ネロが天に召されるところで流れるシューベルトの「アヴェ・マリア」でした。「フランダースの犬」は何度も再放送されましたが、私は最終回のこの場面を見て、いつも大粒の涙をボロボロと流していました。浪人時代にクラシック音楽を聞くようになり、最初は交響曲や管弦楽曲などの器楽曲を聞いていたのですが、歌を聞きたいと思った時にこの体験が頭に浮かんで、「アヴェ・マリア」等の入ったシューベルトの歌曲集を選んだのでした。最初は、シュワルツコップのレコードを買いましたが琴線に触れるものはありませんでした。次に選んだのがクリスタ・ルートヴィヒのものでした。このレコードのA面の最後から2曲目に「アヴェ・マリア」が入っているのですが、A面の最初から最後まで何度も聞きました。そうしてそのレコードを何度も聞いていたある日、クリスタ・ルートヴィヒが夫君のヘルムート・ドイチェの伴奏でシューベルトの歌曲を演奏するというコンサート情報を入手し、手が出ないほどの高額なチケットでなかったので購入しコンサートへと出掛けたのでした。いわゆる外人のクラシック音楽の演奏家、歌手で私がコンサートに行ったのはルートヴィヒとチェロのヤーノシュ・シュタルケル(バッハ、ベートーヴェン、ブラームスの2番ばかりを演奏するというコンサートでした)だけでした。前置きが長くなりましたが、シューベルトの「アヴェ・マリア」と聞くと私は頭の中でこれらのことが駆け巡るのです。そういういろんな思い出が詰まったシューベルトの「アヴェ・マリア」をいつかピアノ伴奏でクラリネット演奏してみたいという希望はありました。今まで楽譜集は何十冊も購入していてそこにいくつかシューベルトの「アヴェ・マリア」が掲載されていて吹いてみるのですが、なかなか思うようなものがありませんでした。そのあたりのことを先生に話すと先生は、では次はシューベルトの「アヴェ・マリア」をやりましょう。わたしも楽譜を探してみますが、Fさんも探しておいてくださいと言われました。引き続きレッスンに入りましたが、先週まで合格できなかったエクササイズは何とか合格となりました。先生はテキストの五度圏のページを開いて、今習われたエクササイズの曲はA
minior イ短調の変音記号がつかない曲です。テキスト1では、ハ長調とイ短調の曲を習いますが、テキスト2では五度圏の表のC/Amの左右5度下がったF/Dmと5度上がったG/Emを習います。またテキスト3ではさらに5度下がったB♭/Gmとさらに5度上がったD/Bmなどを習います。「千の風になって」もFmajor
ホ長調の調性ですので、次のエクササイズはその調性のものをしましょう。それからそのエクササイズの前に F Major Scale もありますので、スラーとタンギングで吹けるように練習しておいてくださいと言われました。その後「千の風になって」を吹きましたが、先生は、だいたい吹けているので、次回に仕上げましょうと言われレッスンを終えました。