2022年12月6日

前回のレッスンを受けた時にキーのクッションが剥がれ落ちたのでメンテナンスを兼ねてクラリネットの修理をお願いしていたのですが、今日それができていて受け取りました。メンテナンスは今まで3回受けたのですが、定期的なオーバーホールは必要ですのでいい機会だったと思います。コルクを貼りかえると費用が掛かってしまうのですが、毎回使った後にグリースをティッシュで拭き取っていれば、コルクの劣化が防げて交換の必要はほとんどなくなります(このことは以前オーバーホールをしていただいた職人の方に教えてもらいました)。今回もコルクの取り替えの必要はなく、15,400円で済みました。リペアーが終わったクラリネットを吹いてみると、管内をきれいにしてもらったので音がクリアで伸びやかになっていました。よりよい音で吹けるのは気持ちがいいもので、レッスン前の練習も心が弾みました。
レッスン前にシューベルトの「アヴェ・マリア」のことで谷上先生と話をしました。先生はCDを聞いてくださったようで、シューベルトの歌曲はいいですね。「アヴェ・マリア」もいいですが、「楽に寄す」「ます」なんかもいいですねと言われました。私は、お貸ししたクリスタ・ルートヴィヒのCDの中の「水の上で歌う」「春の想い」も好きなのですが、ルチア・ポップのシューベルト歌曲集の中の「流れ」(D.693)という曲が一番好きな曲です。でもほとんどレコード(CD)がなく他にはデートリッヒ・フィッシャー=ディースカウのシューベルト歌曲大全集(レコードで29枚 CDで21枚)に収録されているくらいです。楽譜も売られていないようですと言いました(他にも、「君はわが憩い」や「菩提樹」も好きなのです)。先生は、「CDに合わせて歌われると、よりルートヴィヒの歌声に近いクラリネットの演奏が出来ると思うので試してみてください」と言われました。
その後本日のレッスンに入りました。最初は、ヘ長調の音階と分散和音をロングトーンで吹きました。その後ヘ長調の曲(Exercise)をしましたが、付点4分音符、装飾音符、トリルが盛り込まれた美しい曲です。レッスン前に練習をしましたが、付点4分音符の拍の取り方が悪かったのでやり直しました。2度、3度しているうちになんとか吹けるようになりました。先生は、装飾音符は2分音符の後に入りますが、装飾音を入れる場合には付点4音符になりますと説明されました。装飾音符の演奏もすんなり出来るようになったので次回はトリルを入れて演奏しましょうと言われました。
最後に「千の風になって」の仕上げをしました。好きな曲で、先生が楽譜を作って下さったので、何度も練習で吹いています。それで問題なく思いっ切り吹くことができました。私は、シューベルトの曲も(情感豊かに)思いっ切り吹けると嬉しいのですがと言うと先生は、ドイツ語で歌う必要はありませんので、CDに合わせて歌ってみてください。そうすると(感情移入がうまく行って)クラリネットの演奏も良くなりますよと言われました。私は先生の指導を受けて、シューベルトだけでなく、シューマンや他のクラシック音楽の作曲家の歌曲が吹けるようになりたいのですが、他のジャンルの曲も習いたいですし時間に限りがあるのでどうしようかと迷ってしまいます。