2023年6月24日
いよいよ発表会の日です。開演が午後1時30分、私の演奏が2時2分だったので、松屋で昼食を食べて0時30分に受付を済ませました。受付で、1時30分に楽器の準備をしてチューニング室で1時39分から6分チューニング、音合わせをして下さいと言われました。受付の横に待合の長椅子(背もたれのないソファー)が8つあり、そのひとつに腰掛け会場(1時)を待ちました。会場に入ってしばらくすると、谷上先生が側に来られ声を掛けられました。私は先生に、ひとつ確認したいことがあるのですが尋ねていいですかと言いました。先生が頷かれたので私は、前奏が、タタタタタタと流れたところで入ればいいのですか、それともタタタタタタ タタタタタタですかと尋ねました。先生は、タタタタタタ タタタタタタですよと笑顔で答えられました。ところがそう聞いていたのに本番では1番でタタタタタタで入ってしまい。しかも2番では一旦、シを吹いてすぐにやめ、次のタタタタタタで入りました。演奏を見て先生は、どうしてなのと思われたに違いありません。1時30分過ぎに楽器を組み立てて1時39分にチューニング室に入って最初を吹いて、その後。間奏とカデンツァを吹きましたが、昨日も練習したので指も回っていい感じでした。落ち着いたところでチューニング室のは入り口を見ると、本日、伴奏をしてくださる岸本先生が入って来られました。先生は、いい音がしているので、入ってきました。今日の演奏が楽しみですねと言われました。私は少しプレッシャーを感じましたが、先生がにこやかに話されるので今回演奏する「清らかな女神よ」(ベルリーニ歌劇「ノルマ」から)についての苦労談を話し始めました。最初、ソプラノ独唱の「清らかな女神よ」の楽譜を購入し、そのままでは演奏できないので音楽ソフトfinaleで♯を2つつけて2度上げた楽譜をつくりました。ただし間奏とカデンツァのところは音符が多いので、手書きしましたと説明しました。岸本先生は驚いた様子で熱心に耳を傾けて下さり、私は来年も同じ手順でラフマニノフのヴォカリーズをやりたいといらないことまで話しました。時計を見ると演奏まであと5分になっていました。私の前の前の出番の人の演奏が終わり、前の人が舞台へと吸収されて行きました。私は、いつもなら出だしをどうしようと考えるのですが、岸本先生に、今まで頑張って来たのが大切なので、本番はそれをやれればよいと思うんですと開き直ったような発言をしてしまいました。そう言ってリラックスさせようとしていたのだと思いますが、肝心の出だしの音についてきれいに吹き飛んでしまっていたのでした。前の人の演奏が終わってインタヴューを受けている時に、私は舞台に出て譜面台の前に立ちピアノの前奏が始まるのを待ちました。そうして最初に発した音が、シではなくレジスターキーを押さない低いミの音だったのです。しかもタタタタタタで入ってしまいました。しばらく私はもがいていましたが、岸本先生が、著しくテンポがずれた時には私に合わせて下さり、2番の最初の間違いも気にされずにたんたんと伴奏をしてくださいました。異音をしばしば出し、間奏、カデンツァもさっぱりでしたが、岸本先生の伴奏に合わせて何とか最後まで演奏ができました。私はインタヴューで間違いばかりですみませんでしたと言いましたが、間違いばかりだったので最後まで吹けた。ずっとミスなしで行っていたら、最後まで続かなかったんじゃないかといいように思い込みました。それでも演奏後に谷上先生、岸本先生、受付嬢などからきれいな音で演奏出来てましたと言われると、演奏が全然出来てなかったでしょと私は言いながらも卑屈にならずにすみ、演奏して良かった。また来年も発表会に出ようと思えました。それからすぐに外に出て、行きつけのホリーズカフェ錦烏丸店に行きコーヒーを飲みましたが、3時40分には会場に戻り、K5さんたちのヘンデル演奏や谷上先生等の講師演奏(ラ・クンパルシータなど)を聞いて7時に家に帰りました。