2023年7月18日
前回のレッスンでクラリネット演奏用のラフマニノフの楽曲ばかりを集めた楽譜とシューマン歌曲集「女の愛と生涯」(なかにし礼氏の訳付き)の楽譜からいくつかの曲をレッスンで習いたいと先生に伝えたのですが、先生が「女の愛と生涯」のことをあまりご存じなかったようなので、本日、クリスタ・ルートヴィヒが歌ったCDとなかにし礼氏が翻訳して歌詞を付けた楽譜を先生にお貸ししました。私は、この歌曲集のすべてが好きなわけではないので、この中から2、3の曲を教えていただけたら有難いですと説明しました。私は一時クリスタ・ルートヴィヒに凝っていたことがあり、夫君のヘルムート・ドイチュ氏が伴奏をしてシューベルトの歌曲を歌ったコンサートに行ったこともあるのです。当時の私はマリア・カラスのような鋭い刺激的な高音は好きではなく、ルートヴィヒやスペインのビクトリア・デ・ロス・アンヘレスのような温かみのある(包容力のある)歌声に心酔していました。今でもオペラはあまり聞かず、鋭いソプラノの歌声も好きではありませんが、カラスがすべてだめというわけではなく、カラスが歌う「清らかな女神よ」(ベルリーニ歌劇「ノルマ」から)は立派な歌唱だと思っています。私の場合、もともと女性ヴォーカルも好きですから、その中の立派なあるいは優しい歌声をクラリネットで吹けたらいいなと思うのです。ですからクラシックでなくても、アン・バートンやジョー・スタッフォードが素晴らしい歌唱でスタンダード・ナンバーを歌っているのを聞くと、きっとクラリネットで吹きたくなると思うのです。本日のレッスンはピアノ伴奏の楽譜がないこともあり、先生と一緒にクラリネットで演奏しました。前半は特に問題なく吹きましたが、後半になると難しいところが続出してとても1ヶ月では仕上がらないのではないかと思いました。とにかく人前である程度演奏できるようになればいいと思っているので、先生のご指導をいただいて何とかそこまで行けたらと思っています。