2023年12月26日
今年は薬の副作用、感染症などで身体が痛めつけられて良い年だったとは決して言えませんが、ベルリーニの歌劇「ノルマ」より「清らかな女神よ」を発表会で演奏したり、CD付きの楽譜を買いながら長い間棚に置いたままだったラフマニノフの楽譜からピアノ協奏曲第3番第1楽章の冒頭部分のレッスンを受けたり、大好きなフィビヒの詩曲のレッスンを受けたりとクラリネットのレッスンに関してはとても充実した年でした。また3年余り開催できなかったLPレコードコンサートも6月に再開できこちらもこれから先が楽しみです。クラリネットのレッスンは50才になってから、LPレコードコンサートは43才の頃に始めました。他にも写真は高校生になってからずっと、槍ヶ岳、穂高岳登山は43才から51才までと私は趣味を楽しんできました。でも本格的な登山を51才で引退したように自分の体力や記憶力に合わせて趣味を続けていくことが必要だと思うのです。特に楽器演奏はある程度の体力と記憶力がないと難しいと思います。今日、JEUGIAミュージックサロン四条に着いて受付をしていると近くでクラリネットの体験レッスンを受けたいと言われる60代後半くらいの方の話を谷上先生が聞いておられました。希望される方があれば先生は拒まれないと思いますが、65才の第2の定年になるまでは忙しくてできなかったが今からクラリネットを始めたいというのは大変な困難があると思います。その困難のひとつは記憶力です。クラリネットをリコーダーのように考えてレッスンを受けると運指の難しさに驚かれると思います。替え指もありますしそれを覚え込んでの演奏となるときちんと覚えておくだけの記憶力は最低限必要なことです。偉そうなことを言っている私はある程度の運指は覚えていますが、指を素早く動かしたり切れのいいタンギングはできません。それにある程度のことができないとレッスンを受けていても楽しくないと思います。二つ目は体力です。管楽器は息を吹き込まないと音が鳴らないので、やはりある程度の肺活量は必要だと思います。谷上先生は息の入れ方なども丁寧に教えてくださるのですが、青息吐息ではクラリネットは鳴らないと思います。そしてこれが一番大切かもしれないのですが、どれだけのお金と時間をレッスン以外の練習で使えるかということです。今はレッスン前に1時間から2時間JEUGIAミュージックサロン四条の空いたスタジオを借りて私は練習していますが、働いていた頃は別の日に吹田のSTUDIO
YOUのスタジオを借りて練習したものでした。昨年の6月以来STUDIO YOUに行ってませんが、最初の頃は1時間1000円かかりました。最後は500円になりましたが、結構な出費は覚悟しないといけません。ちなみにJEUGIAミュージックサロン四条のスタジオは1時間880円で借りられます。そうしてスタジオを借りて課題曲やエクササイズだけをするだけでは退屈なのである程度慣れると自分で演奏したい楽譜をJEUGIA三条店や大阪駅前のササヤ書店などで購入することになります。こうして私は先生にも恵まれてクラリネットのレッスンを楽しんでいるのですが、最初の頃は思うように音が出ず、指も動かなくて恥ずかしい思いをしました。今、64才ですが、この年から始められるかと訊かれたら、体力とお金があって人よりレッスン前に練習できるならしてみてはと言うでしょう。でも年金暮らしだしレッスン料くらいしか出せないとなると、充分な予習復習ができず半年くらいで退会と言うことになると思います。クラリネットは木製の楽器なので大きな音は鳴らないとお考えの方もいると思いますが、結構大きな音が出るのでスタジオで練習した方が安心して練習できると私は思います。
本日は、最初に来年レッスンを受けられたらと思った曲のひとつを先生に聞いていただきました。それはビクター・フェルドマンのジ・アライヴァル・オブ・ビクター・フェルドマンというCDに入っているフラミンゴという曲でヴィブラフォンで演奏されますが、とにかくメロディが美しい曲です。それとミルト・ジャクソン他のミルト・ジャクソン・カルテットというCDの中のニアネス・オブ・ユーという曲でこちらもメロディが美しい曲です。2枚のCDを先生に渡して一度聞いてみてくださいとお願いしました。その後、天体望遠鏡の母校への寄贈の話をしました。ようやく望遠鏡のテストができましたが、天体望遠鏡はかなりの部分の修理が必要、バッテリーは修理不能で買い替えが必要となりました。スターベースという秋葉原にある天文ショップが修理を引き受けてくれましたが、修理ができたとして観測が可能になるのは4月以降になりそうです。
「女の愛と生涯」から「あの方を見た日から」の次にレッスンを受けるチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレについて先生に質問した後、「あの方を見た日から」を半分だけ吹いて今日のレッスンは終わりました。