2025年1月28日

本日はレッスンについての報告の前に今習っている「涙のトッカータ」についてお話しします。私は中学1年生の時に親にナショナル(松下電器)のワールドボーイという高感度ラジオを買ってもらい、1972年12月頃から深夜放送を聞くようになりました。最初に聞いた深夜放送がABCラジオのヤングリクエストで、テーマ曲はキダタローさんが作曲されています。番組では毎日午後11時台にヤンリク・ベストテンが発表されていました。当時上位にランクされ、私がいいなと思ったのが、カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」、ポール・モーリアの「涙のトッカータ」、アルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空」(「落ち葉のコンチェルト」の方が有名ですが)、サイモン・バタフライの「レイン・レイン」などでした(50年以上前のことなので、間違っているかもしれませんが)。「涙のトッカータ」はリスナーのリクエストに応えて番組でよく流れたのでいっぺんに好きになりました。ヤングリクエストではポール・モーリアの別の曲「エーゲ海の真珠」「蒼いノクターン」もかかっていたと記憶しています。その頃からカーペンターズも好きでよく聞きましたが、ポール・モーリアの方がずっと好きで他の楽団が演奏する「アドロ」(フランク・プールセル)、「シバの女王」(レイモン・ルフェーブル 「涙のカノン」より「ヴィヴァルディの冬」の方が好きでした)も好きになりました。私がクラシック音楽を聞くようになったのも楽団が演奏するやさしい音楽が好きだったからだと思います。そういうわけで私が「涙のトッカータ」を聴き始めて50年以上経過していますが、「涙のトッカータ」をはじめポール・モーリアの多くの曲は私の心の中で輝き続け、これからも私を励まし続けてくれると思っています。
レッスンが始まるとすぐに、私は前回お願いしたポール・モーリアが演奏したのと同じように演奏できるよう私が作成した楽譜を修正していただいたかを先生に尋ねました。先生は、やはり演奏はFさんの作成された楽譜と違っています。2か所抜けていますが、1つは1オクターヴ上げないといけませんと言われました。私は、思い入れがある曲なのでできるだけ原曲通りに吹きたいのでお願いしますと言うと先生は、でもオーケストラは多彩な楽器で演奏するのでクラリネットだけで演奏するのとは大分違いますよと笑顔で話されました。私は、先生が修正された楽譜を今から吹いていいですかと言うと先生は頷かれました。それから吹いて行きましたが、1オクターヴ上げて吹くところは考えながら吹いたのでしばしば手が止まり焦りました。二度CDを掛けて先生と修正したところを確認して、何とか一度通して吹くと25分が経過していました。そうしてもう一度CDを掛けながら楽譜と合わせてみました。先生が、違っているところはありませんよと言われたので私は、次回は2月4日ですが、それまでに修正していただいた楽譜をfinaleに入力して印刷してお渡ししますと話したところで終わりの時間となりました。