2025年3月4日

本日は、「ゴースト・オブ・ア・チャンス」の仕上げをして、ムゼッタのワルツ「私が街を歩けば」(以下、ムゼッタのワルツとします)の初めてのレッスンをするので、私は先生に「ゴースト・オブ・ア・チャンス」をすぐに吹きたいですと言いました。先生は、その前に半音階をしておきましょうと言われました。低いミからはじめて2オクターヴ高いソまで半音階で上がりましたが、やはり2オクターヴ高いファ・シャープやソはキーという音がするだけで音の高さの違いはほとんどわかりません。それに運指も難しく、以前、私の希望でフィビヒ「詩曲」の時に2オクターヴ高いソを吹いただけでテキストや市販されているクラリネット楽曲集でも見たことがありません。そういうこともあり今まではきれいな音を出したり運指を円滑にするための練習をしなかったのですが、これからは先生が熱心に指導されるかもしれません。半音階の練習は最近レッスン前の練習でもよく吹くので2オクターヴ高いソもなんとか音が出せましたが、その音程が正しいのかとか運指についてはまだまだなのでしっかり練習しようと思いました。
「ゴースト・オブ・ア・チャンス」を先生の伴奏で演奏しました。前回のレッスンでお願いしたように、AA’BCで終わるのではなく、AA’BC間奏BC間奏Cの後半の演奏をさせていただきました。1箇所だけ運指が怪しいところがありましたが、ゆっくりしていて音符が少ない曲なので合格点をいただきました。先生が、Cから最後までもう一度吹いて下さいと言われ、それを吹いて終わりました。
ムゼッタのワルツはプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」の中で演奏される曲ですが、このオペラの主役はムゼッタではなくてロドルフォとミミです。それぞれ有名なアリアがありますが、どちらもとても暗い曲です。希望を持ってパリにやって来たボヘミアンの貧しい生活を描いたもので極貧の生活でも仲間がいれば楽しいもんだよという内容ですが、最後はミミが貧乏のあまり病気になって死んで終わってしまうのでどこに救いを求めたらいいのと言いたくなります。ロドルフォとミミが出会ってアリアを交わすところは名シーンだと思いますが、心に沁みるが晴れないという感じでしょうか。でもこのムゼッタのワルツだけはこのオペラの中で明るく楽しめる曲なので、もしかしたらこのアリアだけがこのオペラの中の救いなのかもしれません。私が市販の歌用の楽譜をクラリネット用(シャープを2つ付けて2度上げる)に打ち直してfinaleに入力して打ち出した楽譜とヤマハの市販のクラリネット用の楽譜を持って来ましたが、今日は取り敢えず私が作成した楽譜の方を吹いてみました。最初の有名なメロディのところは難しくないのですが、真ん中あたりからメロディがわからなくなり、最初のメロディに戻って最後に盛り上がるという感じの曲です。先生が丁寧に指導してくださったので、最後まで繋がりました。次回は先生の補助がなくても最後まで吹けるようにしたいと思います。