本日は、レッスンが始まる前にN師と少し話をしました。相変わらず
     ディケンズのファンで、最近になって、「ドンビー父子」と「ニコラス・
     ニクルビー」を入手したので読むのが楽しみであることを私が話すと、
     楽しそうに頷いておられました。そのあとN師が先週のレッスンの内容を
     訊かれたので、私はそれについて簡単に説明し、本日はテキストは
     Chapter8に入り、Exercise1はすると思います。アルバムの方は
     ブラジルの仕上げをするのではないかと思いますと答えました。
     N師は、「私は、Chapter8の予習をして来なかったので、今から、
     添付のCDでExercise1だけでも聞いておきます」と言われ、持参され
     ていたノートパソコンを取り出して起動させ、ヘッドフォンを耳に
     当てられ一所懸命メロディを覚えようとされました。私は、
     「今日は多分指使いをしながらそれに合わせて歌い、その後に
     ゆっくりと吹くだけですよ」と言いましたが、N師はその後も熱心に
     耳を傾けておられたので私は先に教室に行くことにしました。
     Chapter8の最初のページはChapter7と変わらないのですが、
     Warming Upのところで4度高い音を出す練習をいつもは低いミから
     低いラに行くなどするのを今日は逆に低いラから低いミに
     先生は変えて吹くようにと言われました。余り気にすることではない
     ように思われるかもしれませんが、このようなほんの少しの違いが
     積もり積もって来ると私はわけがわからなくなるのです。
     その次に、A Minor Scaleを勉強しました。先生は、Major Scaleの場合
     には調子記号がない場合、そのままドレミファソラシドと上がって、
     ドシラソファミレドと下りればよいのですが、Minor Scale(短調)の
     場合にはラから始まり、6つ目と7つ目の音は半音上がります。ですが、
     下がる時にはそのふたつもナチュラルに戻して下って来るようにして下さい
     と言われました。私が中学校までで学習したことの中にこのことは入って
     いなかったのですぐに私は反応しました。すると先生は、自然的短音階、
     旋律的短音階の話をされました。でもこれもまた初めて聞く言葉だったので、
     私は、「なんとなく、わかりました」と言って、ごまかしてしまいましたが、
     やはり自分で楽典を勉強しておかないといけないなぁと思いました。
     Exercise1は家で10回(時にはCDに合わせて)吹いていたので自信が
     あったのですが、先生は、高いドの音はCのキーを使う方でやって下さい
     と言われました。先程も言いましたが、ほんのささいなことですが私は
     わけがわからなくなり途方に暮れてしまいました。そして...。
     Albumは、ブラジルの3部合奏をしましたが、仕上げに至らず終わり
     ました。それでも、生徒全員が力を精一杯出して吹き切ったという感じで、
     心地よい疲労感が残りました。先生は、次回はさらに速いテンポで
     やりますと言われたので、指が動くかとても心配になりました。