本日は、藤倉先生の最後のレッスンでした。3回だけのレッスンでしたが、
先生の指導方法が谷上先生とかなり違っていたこともあって、たまには違う
人のレッスンを受けてみるのも別の側面からものごとを見ることができるので
いいことだなと思いました。前回も感じたことですが、藤倉先生はピアノを
使われないので、指導のときは自分のクラリネットを実際に何度も吹かれます。
それが実にいい音色で、私は「ええ音色やなぁ」と呟いたものでした。
また、本日も最初のWarming Upのところ(ある音を鳴らして、レジスターキー
を押して12度高い音を出す。最初の4拍でクレッシェンド、レジスターキーを
押して8拍デクレッシェンド)で、最初はピアノと指定がありますが、ピアニ
シモで始めてみて下さいと言われたのも、今まで考えもしなかったことで、
「なるほど、そういう手もあったか」と唸ったものでした。前回もレジスター
キーを使わないで同じ音で4拍ずつクレッシェンド、デクレッシェンドをする
ことで息を少し長持ちさせることができたように思えたのですが、今回も
ピアニシモでスタートさせピアニシモで終わらせるというふうに考えて吹いて
みるとさらに息を長持ちさせることができる気がしたので、指定通りに吹く
ことも夢でなくなったようにも思えました。
Exerciseの最初は先週も練習した、2オクターブ高いレ、レ・シャープ、ミが
連続するのが2回出て来る半分以上が五線譜より上の音のExerciseでしたが、
テンポが思った程早くならなかったので問題なく吹けました。さらに新たに
十六分音符の4連符が6カ所出て来るExerciseもしましたが、4連符を
重点的に練習し前半を習っただけで終わりました。
クリーニングスワブで管内の水分を拭き取った後、Albumのアイ・ガット・リズム
を習いましたが、最後まで行けず少し残念でした。やはり展開のところに入ると
難しいところがたくさん出て来て短く区切ってもう一度吹くことが多くなり
前回のようにすんなりと進めるわけには行きませんでした。6ページにわたる
譜面の丁度3分の2、つまり4ページが終わったところで、「ここから後は
次回に谷上先生に習って下さい」と言われレッスンを終えました。
藤倉先生は、レッスン中、マウスピースやリガチャーを変えることを勧められて
おられました(藤倉先生は、ヴァンドレンのB40を使用されているようです)。
私は、B40、M30、5RVライヤー・プロファイルのマウスピースと別途購入
したリガチャーを3つ(1つは合成皮革です)持っていて、いずれもしっくり
いかないので、クラリネット本体に付いているものを使用しているのです
(一時、ヤマハのカスタムシリーズのマウスピースを使っていて気に入って
いたのですが、落として破損してしまいました)が、そんなことは決して
言ってはならないと思いました。
帰り道はN師と一緒でしたが、「藤倉先生は、いい先生でしたね。それにクラリ
ネットの音色がよかった」と言われたので、「そうでした。もう一度ききたいな。
どこかでライヴでもされないのかな」と呟いたものでした。