ビゼー●「アルルの女」第一、第二組曲
フランスの作曲家ビゼーが、ドーデの戯曲「アルルの女」の劇音楽として、第一組曲を作曲し、その後、「美しき
パースの娘」のメヌエットと、追加で「アルルの女」の劇音楽として作曲されたものを合わせて第二組曲とした。
愛聴盤は、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団の新盤。ところで、ビゼーは、フランス語によるオペラ「カ
ルメン」の作曲者として有名であるが、私は、残念ながら、この曲を通して聴いたこことがない。以前、NHK‐
FMのオペラ・アワーで何度か放送され、聴いてみたが、最後まで聴けないのである。あまりにもポピュラーにな
ったあの旋律に拒絶反応を示すからであろうか、カルメンの生き方に疑問を持つからであろうか。他に、好きにな
れない曲は、第一がチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、第二がプロコフィエフの作品のほとんど、第三がバ
ルトークの作品のほとんどである。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番は、名曲と言われているので、リヒテ
ル、アルへリッチをはじめ、多くの演奏を聴いたが、どうしても好きになれない。私の肌に合った演奏を探すのも、
これからの楽しみと言える。