ブラームス●ハンガリー舞曲集
 
四手用のピアノ曲として、伝承のジプシー音楽を集め、それをオーケストラ演奏用に編曲したもので、作曲はブラ

ームスのものではないとされている。四手によるピアノやオーケストラによる演奏の他、ヴァイオリンとピアノに

よっていくつかの曲が演奏され、特に第17番と第20番はよく演奏される。演奏時間2分から6分程の小曲が

21曲集められた曲集であるが、やはり、第5番、第6番がなじみ深い。クーベリック盤から、この2曲が学校放

送やAM放送で流されていたからだ。私も最初に購入したのが、ブラームスのハンガリー舞曲とリストのハンガリ

ー狂詩曲のそれぞれ一部が一枚のレコードになったクーべリック盤である。その後、ピアノ四手のコンタルスキー

兄弟盤を購入し、長らく聴いていた。今は、アバドがウィーン・フィルを指揮したレコード(ただし、このレコー

ドは、様々の音楽家の編曲による)をたまに一部聴くくらいである。全ての曲が、感情の起伏が激しく、21曲

全てを聴くと、疲れてしまうからである。一時流行した、ラベック姉妹をラジオで聞いたことがあるが、こちらは

軽くて肩のこらない演奏だったが、ついにレコードを購入しなかった。一度、いい音でじっくり聴いてみたい気が

する。

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