ドリーブ●バレエ音楽「コッペリア」
ドリーブが、作曲したバレエ音楽である。私個人の好みを言うと、バレエ音楽は苦手である。チャイコフスキーの
三大バレエ曲は、ほとんど聴くことがないし、ストラヴィンスキーの「火の鳥」や「ペトルーシュカ」も同様であ
る。オッフェンバックの「パリの喜び」、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」等、フランスのバレエ音楽もほとんど
聴かない。バレエは踊りが主で、曲は付随しているものと考えるからである。バレエ音楽は、どうしても、舞台で
演じるものを見ながらでないと、理解できない気がして、聴いていない。ただ例外がある、この「コッペリア」を
はじめ、ストラヴィンスキーの「春の祭典」、ラヴェルの「マ・メール・ロア」は、聴いているだけで、楽しい曲
である。オペラも同様で、話しの筋が面白いと言われるものや大仕掛けのグランド・オペラの多くは、ビジュアル
的なところに力を入れているように感じ、二の足を踏んでいる。オペラもバレエ音楽も、旋律の美しいものはよく
聴く。今のところ、バレエ音楽やオペラは、レコードでしか鑑賞できないが、将来、実演をみることができるよう
な心のゆとりができるようにと願っている。愛聴盤は、アンセルメがスイス・ロマンド管弦楽団を指揮したもの。