ドヴォルザーク●弦楽セレナードホ長調作品22
5楽章から成る、弦楽器のみによるセレナードである。弦楽合奏が美しく、はつらつとしていて、一度聴けば、誰
でも好きになる曲である。特に、第4楽章が、非常に美しい。学生時代、レポートを書いたり、本を読んだりする
時のBGMとしてよく聴いた。曲によっては、BGMとして聴こうと思って聴き始めても、曲に聴き入ってしまっ
て、作業がはかどらない場合がある。私の場合、ベートーヴェン、シューマン、ショパンの曲に聴き入ってしまう
ことが多く、作業が効率的でなくなってしまう。逆に、この曲やモーツァルトの曲の多くは、大きく感情が揺さぶ
られる恐れがない(決して、感動しない曲と言っているのではないので、念のため)ため、安心して、作業に没頭
できる。逆に、「運命」やショパンのプレリュード等を聴いていると、とても作業どころではなくなってしまうの
である。この曲は、美しい旋律にあふれているが、過度にのめり込まずにすむ曲なのである。愛聴盤は、シュミッ
ト=イッセルシュテットがハンブルグ北ドイツ放送交響楽団を指揮したレコード。弦の音が、とても美しい。