モーツァルト●セレナード第13番ト長調K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
アイネは、女性名詞ナハトムジークにつく不定冠詞。クライネは、小さいという意味の形容詞クラインの女性形。
ナハトムジークは、夜曲という意味の名詞。以上のことから、小夜曲と訳される。このことは、大学で第二外国語
としてドイツ語を習うまで知らなかった。語感が良いので、何かじゅもんのようなものかと思っていた。そうした、
変な誤解を少しでも減らすようにと、ドイツ語はよく勉強した。また、ラテン系の言語についても、理解が少し
でもできるようにと、スペイン語の文法とリーダーの科目を習った。その他、フランス語やイタリア語の入門書等
も読んだ。それらを、今、道具として生かせているかというと、残念ながらそうではないが、言語はそれぞれ背景
に文化がある生き物なのだという認識が持てたことは、良かったと思う。ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
とコントラバスのヨーゼフ・ヘルマンが共演したものをよく聴く。重厚さはないが、5人の奏者が奏でる旋律がよ
く聞き取れ、新たな発見をすることができるからである。