バッハ●無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調
 
バッハの無伴奏ヴァイオリン作品の中で、最も充実した内容のものと言えばこの曲になる。終楽章のシャコンヌは、

ギターやピアノでも演奏され、よく知られている。シャコンヌは演奏時間が13〜14分もかかるが、その深い

静かな世界は一旦その中に入り込むと時を忘れて粛々と聴き込んでしまう。一つのヴァイオリンで、これ程人の心

をゆさぶるバッハはやはり音楽史で最も注目すべき人物だと思う。ヴァイオリン、チェロや鍵盤楽器の独奏、管弦

楽曲、合唱曲のどれもがバッハが一つのスタイルを確立し、その後の音楽家が発展させて行ったと言える。また、

バッハは旋律も美しいものを多く作っている。無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番のガボット、管弦楽組曲

第3番のアリア、フルート・ソナタ第2番のシチリアーナ等は、特に有名である。よく、クラシック音楽の作曲家

の中で好きな人物を一人あげるとしたら、という質問がある。私の考えでは、モーツァルト、ベートーヴェンは一

般的な応え、シューベルトなら私と気が合いそうだな、ブラームスなら少し暗そうだな、チャイコフスキーならド

イツ音楽に興味がないのかなと思う。そしてバッハなら無条件で音楽をよく知っている人となる。愛聴盤は、シェ

リング盤。

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