ベートーヴェン●ピアノ協奏曲第4番ト長調作品五58
美しい旋律がちりばめられ、クライマックスも充実しているこの曲は、本当にすばらしいと思う。ラジオから、こ
の曲の第1楽章の旋律が流れてくると、知らず知らずのうちに口ずさんでいたりする。そんな私お気に入りのベー
トーヴェンの音楽は、やはり彼の音楽の最高の理解者であり、最高の演奏家である、ケンプで聴きたい。ケンプは、
グラモフォンにベートーヴェンの作品を多く残している。ピアノ・ソナタ全集、ピアノ協奏曲全集の他、フルニエ
と共演したチェロ・ソナタ全集、シェリング、フルニエと共演した大公トリオ等のレコードがあるが、どの演奏
もピアノの音が美しい。グラモフォンでは、1950から1960年代にかけて、チューリップ・ラベル(ラベル
の内周に青と白のチューリップの花模様があしらわれている)のレコードを発売していた。レコードに厚みがあり
音が良いため、私も収集しているが、なかなか手に入らず、ベートーヴェンのピアノ協奏曲も、チューリップ・
ラベルを探しているところだ。グラモフォンのチューリップラベルは、デッカのラージ・デッカやスモール・デッ
カ程高価でないので、プレミアム・レコード購入の手始めにされたら良いと思う。