ショパン●ピアノ協奏曲第2番へ長調作品21
ショパンは、2曲のピアノ協奏曲を残しているが、どちらも20才の頃の作品で、みずみずしい、情熱にあふれた
曲であるが、一般的には評価があまり高くない。しかし、ショパン特有の甘美な旋律につつまれ、ロマンティック
な気持ちにさせることは、独奏曲の優れたものと変わりがないと思う。特に第2番は、第2楽章が美しく、ショパ
ン演奏家の重要なレパートリーの一つと言える。レコードは、ハスキル盤もいいが、ノヴァーエスがクレンペラー
指揮ウィーン交響楽団と共演したものがすばらしいと思う。ノヴァーエスは、ブラジル生まれの女流ピアニストで、
この曲の他、ショパンのワルツ集や夜想曲集のレコードを残している。ノヴァーエスのショパンはいいよ、と教
えて下さったのは、神戸の中古レコード店らるごの店主の阪口昭夫さんから。しかし、このレコードを購入したの
は、大阪の中古レコード店スマイル・レコード。スマイル・レコードでは、定期的にアメリカに買出しに行かれる
ので、RCA、コロンビア、VOX、ウエストミンスター等のアメリカ製作のレコードが充実している。ノヴァー
エスのショパンは、VOXから出ており、スマイル・レコードでは、他に、ワルツ集を買った。