ラフマニノフ●ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
冒頭のロシアの大地を思わせる旋律は、一度聴けば誰もが魅了されるだろう。愛聴盤は、リヒテルがヴィスロツキ
指揮ワルシャワ国立フィルと共演したもの。以上。では、紙面がうまらないので、ラフマニノフのもう一つの名曲
ヴォカリーズについて書いてみたい。この曲は、20年程前に放送されていた、NHK‐FM「夜の停車駅」の最
初と最後にかけられていた。当時は、ヴォカリーズという曲名しかわからず、演奏はNHKのオリジナル演奏だと
思っていた。しかし、ある日、中古レコード店で、モッフォのところを見ていると、オーヴェルニュの歌と一緒に
ヴォカリーズが入ったレコードを見つけた。すかさず、店主にこれは「夜の停車駅」で流れていたものですかと尋
ねると、そうだとのこと。買って帰り、何度も聴いて懐かしんだことを覚えている。もう一度、FM放送で、
江守徹さんの語りと詩の朗読を聴いてみたい。少し暗い詩だったが、合間にかかるクラシック音楽と不思議に調
和して、じんと胸に来るものだった。だが、「夜の停車駅」でヴォカリーズをバックに語られた、出だしの語りが
思い出せないでいる。