ラフマニノフ●ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
 
ラフマニノフは、ピアノ協奏曲第2番とヴォカリーズがよく知られているが、この曲も美しい旋律に満ちていて、

すばらしい曲である。ただ、満足する演奏がないのである。最初に聴いたのが、ホロヴィッツがオーマンディ指揮

ニューヨーク・フィルと共演したもの。オーマンディは、ニューヨーク・フィルと初共演だったようで、何かしっ

くり行っていない。また、ライヴであるため荒さが目立つ。ホロヴィッツは、いつものようにダイナミックな演奏

をするが、オーケストラともう一つかみ合っていない。次に聴いたのは、アシュケナージがハイティンク指揮アム

ステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と共演したもの。CDでしか販売していなかったので、1963年にアシ

ュケナージがフィストゥラーリと共演したレコードを購入したが、ハイティンク盤のような名演ではなかった。こ

の曲でハイティンクと共演した頃のアシュケナージは、モーツァルトのピアノ協奏曲でも、すばらしい演奏をして

いる。今のところ、愛聴盤は、マルクジンスキーがクレツキ指揮フィルハーモニア管弦楽団と共演したもの。音に

不満があるので、CDで出ている、ボレー盤が、レコードでも出ている(外国盤)そうなので、現在探していると

ころである。

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