第32回 ヴィットリオ・グイのセビリャの理髪師  

         曲    目

ロッシーニ  歌劇「セビリャの理髪師」 全曲
 ヴィットリオ・グイ指揮ロイヤル・フィル グラインドボーン音楽祭合唱団
      ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ) ロジーナ
      ルイジ・アルヴァ(テノール) アルマヴィーヴァ伯爵
      カルロ・カーヴァ(バス) バジリオ
      イアン・ウォレス(バリトン) バルトロ
      セスト・ブルスカンティーニ(バリトン) フィガロ    他
       英 EMI SLS5165(1963年録音)

(あらすじ)セビリャのとある広場にアルマヴィーヴァ伯爵が楽士を連れて登場。
伯爵は愛の歌を歌うが、おめあてのロジーナは一向に姿を現さない。そんな伯爵の
前に昔なじみのフィガロが現れる。さっそく伯爵はロジーナとの取りなしをフィガ
ロに頼む。運良く、フィガロはロジーナの後見人バルトロの家で理髪師をしている
と言う。しばらくしてロジーナが現れ、バルコニーから手紙を落してくれる。フィ
ガロの勧めで伯爵は、リンドロという偽名を使って、もう一度フィガロのギターで
歌う。ロジーナはリンドロの声を聞いて恋心を抱くが、バルトロが家に閉じ込め、
なかなか身動きできない。慕うものがいることに気付いたバジリオ(ロジーナの歌
の先生)がバルトロにこっそり話すと、バルトロはやきもちをやき、ロジーナの前
で悪態をついてしまう。その時、泥酔した士官に変装した伯爵がバルトロの家に入
って来る。伯爵はバルトロの隙を見て、ロジーナに自分がリンドロであることを告
げる。事態の収拾のために本物の兵隊が出動するが、伯爵が貴族の紋章を見せると
兵隊たちは身を糺して敬礼する。 酔っ払いの士官の身元がわからずいらいらしてい
るバルトロのところにバジリオの弟子、ドン・アロンソという男が現れる。ドン・
アロンソは、バジリオの代わりにロジーナに歌を教えると言う。これも変装した伯
爵であるが、今度はバルトロがなかなか信用しないのでロジーナからもらった手紙
を渡してしまう。歌の稽古を口実にロジーナと伯爵は愛を囁き合い、フィガロもバ
ルコニーの鍵を盗み出し夜中にロジーナを連れ出す手配を整える。そこにバジリオ
が現れ大混乱となるが、伯爵は自分の財布をバジリオに渡してことなきを得る。
それも束の間、ロジーナと伯爵が駆け落ちの相談をしているところをバルトロに聞
かれてしまう。伯爵とフィガロは逃げ出し、その上バルトロがロジーナに手紙を見
せたので、ロジーナは伯爵に裏切られたと思ってしまう。夜になって嵐の中、伯爵
とフィガロがロジーナのところにやって来る。ロジーナは最初、伯爵に対し冷たい
態度をとっていたが、やがて誤解が解けてバルトロもふたりの仲を認め、ふたりは
めでたく結ばれる。

   2010年3月14日(日) 午後1時00分より
   名曲喫茶 ヴィオロン にて   入場料無料 飲み物代350円
     杉並区阿佐ヶ谷北2—9—5  TEL 03—3336—6414