本日は、お忙しい中、レコードコンサートにご来場いただきありがとうございます。このレコードコンサートは、ヴィオロンのすばらしいオーディオ装置で私の愛聴盤をお聴きいただくもので、お聴きいただくレコードもなるべくオリジナルに近い音の良いものを選んでいますので、ハード、ソフト共に優れた音楽を心行くまでお楽しみ下さい。なお、コンサートと言いましても普通の営業と変わりませんので、くつろいでお聴き下さい。

今回は、「バロック音楽の楽しみ」ということで、バッハのブランデンブルク協奏曲とゴルトベルク変奏曲、ヴィヴァルディの四季、バロック時代のオーボエ協奏曲などをお聞きいただきます。なお最初にお断りしておきますが、今回はひとりあるいはひとつの団体の特集ではありませんので、アーティストの紹介は控えてレコードの紹介を少ししてレコードをお聴きいただくことにしますので、ご了承下さい。

最初にお聴きいただくのは、バッハのブランデンブルク協奏曲です。この曲は協奏曲でありますが、一般的に独奏者を迎えるということはあまりなく自らのオーケストラのメンバーにソロを演奏させることが多いように思います。しかしながら、このレコードは多くのソリストを迎えてより華やかなすばらしい演奏になっているように思います。第1番のシュナイダーハンのヴァイオリン、ヴィンシャーマンのオーボエなど、第2番のシェルバウムのトランペット、リンデのブロックフレーテなど、第4番のリンデ他のブロックフレーテなど、第5番のニコレのフルート、カークパトリックのチェンバロなどがすばらしいソロ演奏を繰り広げます。約2時間続けてお聴きいただきますので、どうぞリラックスしてお聴き下さい。バウムガルトナー指揮ルツェルン音楽祭弦楽合奏団の演奏で、演奏時間は約1時間46分です。 なおこの演奏は第1番、第4番、第6番の順で1枚目のレコード、第2番、第3番、第5番の順で2枚目のレコードが演奏されます。

次にお聴きいただくのは、バッハのゴルトベルク変奏曲です。この曲は最初と最後にテーマが演奏され、その間に30の変奏曲が演奏されます。グールドがピアノで演奏したレコードが一番有名ですが、複数の楽器で演奏できるように編曲されたものもあります。もともとはチェンバロで演奏される曲でヴァルヒアなどもレコードを残していますが、今日は音色に味わいがあるレオンハルトの演奏をお聴きいただきます。演奏時間は約48分です。

ここで少し休憩をいただきます。

後半最初の曲は、ヴィヴァルディの四季です。四季の情景を表した標題音楽ですが、季節によって情景が異なる私たちの国では他の国に比べてこの曲がよく聴かれるという話を聞いたことがあります。バロック音楽を演奏する団体はこの曲のレコードを必ず出し、イ・ムジチも6回この曲をレコードにしていますが、2回目にアーヨをソリストにして録音した、1959年発売のレコードが有名で、今なお、四季のレコードといえばこのレコードということになっています。演奏時間は約44分です。

プログラム最後の曲は、ハインツ・ホリガーによる、オーボエおよびオーボエ・ダモーレ協奏曲です。ブラームスがこの楽器を交響曲第1番、ヴァイオリン協奏曲のそれぞれ第2楽章で効果的に使って神々しい雰囲気を出しているのですが、無垢でありながら、どこか懐かしい感じがするこの楽器の音色に魅せられる人も少なくないと思います。オーボエ協奏曲はオーボエのソロが堪能でき、その上、ホリガーはオーボエの第一人者なので楽しんでいただけると思います。演奏時間は約59分です。 本日もアンコール曲を用意させていただきました。

本日は、アンコール曲のアンコール曲は、ベートーヴェンのロマンス第1番です。ヴァイオリン独奏は、シュロモ・ミンツ ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏でお贈りします。

本日も、レコードコンサートにおつき合いいただきありがとうございました。私のレコードコンサートは少し聴いていただくだけでも、歓迎致しますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。