第41回 セラフィンのトロヴァトーレ
曲 目
ヴェルディ 歌劇「トロヴァトーレ」 全曲
トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
アントニエッタ・ステッラ(ソプラノ) レオノーラ
フィオレンツァ・コッソット(メゾソプラノ) アズチェーナ
カルロ・ベルゴンツィ(テノール) マンリーコ
エットーレ・バスティアニーニ(バリトン) ルーナ伯爵 他
独 Grammophon 2709 011(1962年録音)
(あらすじ)最初の場面ではルーナ伯爵の衛兵隊長により、ルーナ伯爵には弟がいたが、
ジプシーの老婆の娘のアズチェーナに殺されたことが語られる。その頃宮廷では女官
レオノーラがマンリーコへの切ない心の思いを歌う。場面が変わって今度はルーナ伯爵
が現れ、レオノーラへの恋を独白する。その時遠くからマンリーコの歌「一人淋しく」が
歌われ、再度登場したレオノーラはマンリーコと伯爵の区別がつかず、伯爵に 「わが魂
よ!」と言ってしまう。レオノーラは間違いであることをマンリーコに告げるが、コケに
された伯爵はマンリーコに決闘を申し込む。第2幕はジプシーの野営地の場面で始まる。
アズチェーナは家に戻って来たマンリーコに自分が火の中に投げ入れて殺したのは自分の
息子だったという話をする。マンリーコは、ルーナ伯爵と決闘したが、不思議な力に遮ら
れてとどめをさせなかったと話す。そこに部下の使者が現れ、レオノーラはあなた(マン
リーコ)が戦死したと思って修道院に入ったと伝えたので、マンリーコは修道院に向かう。
伯爵は修道院にやって来てレオノーラへの深い愛を歌い自分のものにしようとするが、マン
リーコが突然現れて中に割って入ったため敵意を抱く伯爵は怒りを露にする。やがてマンリ
ーコはレオノーラを連れ去り、残された伯爵は嫉妬にもだえて復習を誓う。第3幕はルーナ
伯爵の陣営の場面で始まる。伯爵の部下が、「怪しい女を捕まえました」とアズチェーナを
引き立てて来る。部下は、この女は昔伯爵の弟を殺したと語る。そしてマンリーコの母親で
あることをアズチェーナは自ら語り、それを伯爵に聞かせる。一方マンリーコはレオノーラ
との愛の喜びに酔っていたが、アズチェーナが拘束されたことを知り、救出に向かう。第4幕
は伯爵の宮殿の中にある牢獄の場面。マンリーコはアズチェーナの救出に失敗し、二人とも
牢獄に閉じ込められている。伯爵がアズチェーナとマンリーコを処刑すると家臣に命じたので、
レオノーラは、自分の身を伯爵に捧げると約束し、マンリーコを解放してもらおうとする。レオ
ノーラはマンリーコに 「伯爵に許された」と言うが、マンリーコは怪しんでレオノーラをなじ
ってしまう。レオノーラは牢に入る前に飲んだ毒で気を失いかけた時に、マンリーコに真実を
告げる。レオノーラがマンリーコへの限りない愛を歌って絶命すると伯爵は怒りに燃えて、
マンリーコをすぐに処刑するようにと告げる。マンリーコは、「おかあさん、さようなら」と
引き立てられて行くが、アズチェーナは伯爵に、「あれはお前の弟だ。かたきを討てたわ、
かあさん」と言ってその場に倒れる。
2012年6月10日(日) 午後1時00分より 名曲喫茶 ヴィオロン にて
入場料無料 飲み物代350円 杉並区阿佐ヶ谷北2—9—5
TEL 03—3336—6414