第49回 アッカーマンの「メリー・ウィドウ」とベームの「こうもり」


                 曲    目

     1.レハール 喜歌劇「メリー・ウィドウ」全曲
             オットー・アッカーマン指揮
             フィルハーモニア管弦楽団、合唱団
             エリザーベート・シュヴァルツコップ(S)
             エーリッヒ・クンツ(Br)
             ニコライ・ゲッダ(T)
             エミー・ローゼ(S)
         米 ANGEL 3501B(1953年録音)

                 休    憩

      2.J.シュトラウスⅡ世 喜歌劇「こうもり」全曲
             カール・ベーム指揮
             ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、合唱団
             エバハルト・ヴェヒター(Br)
             グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
             レナーテ・ホルム(S)
             ハインツ・ホレチェク(Br)
             エーリッヒ・クンツ(Bs)
                       ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
         英 DECCA SET 540-1(1971年録音)

 

   2014年6月8日(日) 午後1時00分より
   名曲喫茶 ヴィオロン にて   入場料無料 飲み物代350円

【レハール 喜歌劇「メリー・ウィドウ」あらすじ
ハンナとダニロはかつて恋人同士でしたが、ダニロは親族からの反対にあい、ハンナを諦めました。ハンナはその後母国ポンテヴエドロ公国の大富豪と結婚しますが、夫はわずか8日間で天国へ旅立ちます。ハンナは夫の死後、パリで暮らしていましたが、夫の遺産は莫大なものなので、パリで他国の男性と結婚することになると公国の経済が傾きかねません。そこで公使のツェータ男爵は部下のダニロをハンナと結婚させて、祖国の危機を回避しようとします。最初、ダニロは莫大な財産を得たハンナは自分に興味を持たなくなったにちがいないと思いますが、大使館のパーティーで再会し愛を再燃させます。ハンナも、自分の家の舞踏会でのある出来事でダニロの自分への愛を確かめることができました。心を開いたハンナはダニロにある言葉を投げかけますが、それを聞いたダニロは大喜びで求婚します。

【J・シュトラウスⅡ世 喜歌劇「こうもり」あらすじ
アデーレは姉からオルロフスキー邸の夜会に一緒に行こうと誘われていますが、ご主人のアイゼンシュタインの妻ロザリンデから許しが出ません。ロザリンデのところに昔の恋人アルフレードが現れますが、誰もいない時に来てほしいと言って帰らせます。アイゼンシュタインが帰宅すると、友人のファルケがやって来て、アイゼンシュタインが警官を侮辱した罪で収監される前にオルロフスキー邸の夜会に行こうとアイゼンシュタインを誘います。アイゼンシュタインはロザリンデに監獄に行くと言って、正装で夜会に出掛けます。アイゼンシュタインが出掛けるとアルフレードがやって来ますが、アルフレードの甘い歌が終わった頃に刑務所の所長フランクが現れます。ロザリンデはアルフレードをアイゼンシュタインと思わせて、フランクに連れて帰らせ収監させます。
オルロフスキー邸の夜会では、ファルケの指示でアイゼンシュタインがフランスのルナール伯爵、ロザリンデが仮面をしたハンガリーの伯爵夫人となって現れます。ロザリンデがチャールダーシュを歌い、バレーが始まり宴会は盛り上がりますが、朝6時の鐘の音を聞いて、アイゼンシュタインは刑務所に出頭しなければならないことを思い出します。
刑務所でのアイゼンシュタインも、弁護士になりすましたりして反省の色が見られません。それでもハンガリーの伯爵夫人に変装したロザリンデを口説いた証拠を見せられ、意気消沈します。これらはすべてかつて酷い目に遭わされたファルケの筋書き通りで、ファルケは「こうもりの復讐」と満足するのでした。