本日は、お忙しい中、レコードコンサートにご来場いただきありがとうございます。このレコードコンサートは、ヴィオロンのすばらしいオーディオ装置で私の愛聴盤をお聴きいただくもので、お聴きいただくレコードもなるべくオリジナルに近い音の良いものを選んでいますので、ハード、ソフト共に優れた音楽を心行くまでお楽しみ下さい。なお、コンサートと言いましても普通の営業と変わりませんので、くつろいでお聴き下さい。
本日は、この後の催しの準備をしなければならないため、午後4時までこのLPレコードコンサートをさせていただきます。ご了承ください。プログラム2(イダ・ヘンデル小品集)の一部と5(エリカ・モリーニによるブラームスのヴァイオリン協奏曲を割愛させていただきます。申し訳ありません。
今回は、「女流ヴァイオリニストの華麗な演奏」ということで、アナログ時代に活躍した女流ヴァイオリニストの名演を楽しんでいただこうと思います。ヌヴー、ヘンデル、パイネマン、モリーニ、マルツィの名盤をオリジナルまたはそれに近いレコードで楽しんでいただこうと思っています。
最初は、フランスのヴァイオリニスト ジネット・ヌヴーのシベリウスのヴァイオリン協奏曲です。ヌヴーはわずか30才の時に飛行機事故で亡くなりました。ブラームスのヴァイオリン協奏曲も素晴らしい演奏ですが、やはりヌヴーと言えば、このレコードということになると思います。
前半の最後はドイツのヴァイオリニスト エディット・パイネマンです。このレコードを購入したのは神戸の中古レコード店でしたが。ジャケットを見て、きれいな人だなと思い、1万円のレコードを購入したのでした。ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲で演奏も平凡と思いほとんど聴くことがなかったのですが、この特集を思い立って、渋谷のライオンで掛けてもらったところ、その繊細な音に魅せられ、みなさんに是非聴いていただこうと思ったのでした。
後半、最初にお聴きいただくのは、オーストリア出身のヴァイオリニスト エリカ・モリーニです。個人的に言いますとこのヴァイオリニストの音色に引かれるのですが。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いていただこうと思います。ここでヴァイオリン協奏曲について少しコメントしておきます。ヴァイオリン協奏曲で演奏される頻度が高いのはやはり四大ヴァイオリン協奏曲と呼ばれるベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキーのそれだと思いますが、それプラス、シベリウス、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番の7曲が演奏される機会が多い曲だと思います。
最後にお聴きいただくのは、ヨハンナ・マルツィのバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番です。バッハの無伴奏ヴァイオリンのための曲はソナタとパルティータが各3曲あるのですが、マルツィの場合はこのパルティータ第1番につきます。全6曲と言うなら、シェリングの名盤がありますが、それはまたいつか聴いていただこうと考えています。演奏時間は約 分です。
本日もアンコール曲を用意させていただきました。フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルのワーグナーのタンホイザー序曲です。
本日も、レコードコンサートにおつき合いいただきありがとうございました。私のレコードコンサートは少し聴いていただくだけでも、歓迎致しますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。