第64回 エーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」

              曲    目

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」全曲

   フィガロ: チェーザレ・シエピ

   スザンナ:ヒルデ・ギューデン

   アルマヴィーヴァ伯爵:アルフレート・ベル

   アルマヴィーヴァ伯爵夫人:リーザ・デラ・カーザ

   ケルビーノ:スザンヌ・ダンコ

  エーリッヒ・クライバー指揮ウィーン・フィル ウィーン国立歌劇場合唱団

          米 LONDON   OSA1402 (1955年録音)

あらすじ

アルマヴィーヴァ伯爵に仕えるフィガロとスザンナは結婚式を目前に控え、彼らの新しい住まいにいます。フィガロは部屋の寸法を測るのに夢中ですが、スザンナには心配事がありました。伯爵がスザンナに熱い想いを持っていて、しばしば彼女を誘惑したからです。それを知ったフィガロは、伯爵のスザンナへの想いを断ち切ろうと決意します。

ふたりが退場するとマルチェリーナとバルトロが現れます。マルチェリーナはフィガロにお金を貸しており、バルトロは以前フィガロの計略に嵌まり伯爵にロジーナ(伯爵夫人)を奪われて恨みを持っていました。それでふたりは共謀して、フィガロに、借金が返せないのなら、フィガロはマルチェリーナと結婚するようにと迫り、仕返しすることにします。

伯爵夫人からも伯爵の振る舞いに困っていることを聞いたフィガロは、小姓ケルビーノに女装をさせスザンナと思わせて伯爵と逢引させ、伯爵夫人がその現場を取り押さえるという企てを提案します。しかしすぐに伯爵が現れて、大混乱となり、フィガロの計画は頓挫します。フィガロが息をつく暇もなく、マルチェリーナがバルトロ、バジリオ(伯爵の手先)を伴って現われ、フィガロに結婚を迫ります。

しかしフィガロが、マルチェリーナとバルトロが若かりし頃の火遊びでできた子であることがわかり、結局、スザンナを加えて4人は意気投合することになります。そうしてフィガロとスザンナは無事結婚式を挙げることができました。

結婚式を挙げた後も伯爵がスザンナを誘拐しようとするため、今度は伯爵夫人がスザンナの服を着て、伯爵とスザンナの逢瀬の現場に行くことになります。この計略は見事成功し、伯爵は追いつめられますが、伯爵夫人は深く反省した伯爵を温かく許したのでした。

 

   2018年3月25日(日) 午後1時00分より

   名曲喫茶 ヴィオロン にて   入場料無料 飲み物代450円