本日は、お忙しい中、レコードコンサートにご来場いただきありがとうございます。このレコードコンサートは、名曲喫茶ヴィオロンのすばらしいオーディオ装置で私の愛聴盤をお聴きいただくもので、ハード、ソフト共に優れた音楽を心行くまでお楽しみ下さい。なお、コンサートと言いましても普通の営業と変わりませんので、くつろいでお聴き下さい。

今回は、「歌劇「トスカ」聴き比べ」ということで、ヴェリズモ・オペラの名作「トスカ」のレコード2つ(カラヤン指揮とデ・サーバタ指揮)を聴き比べていただきます。

ジャコモ・プッチーニのオペラ「トスカ」は、彼の5作目のオペラで、1900年に初演されました。ストーリーの紹介は、時間の都合で割愛させていただきますが、大旨、チラシに書かれているとおりで、有名なアリア「歌に生き、愛に生き」や「星は光りぬ」だけでなく全体を通して、聴きやすい旋律が流れるので、2時間があっという間に過ぎるという感じです。先程話しました、ヴェリズモ・オペラと言う言葉ですが、残酷な暴力場面を多用するオペラのことで、この作品の中でもスカルピアのカヴァラドッシへの拷問やトスカがスカルピアを刃物で殺害する凄惨な場面が描かれています。恐らく聴衆のウケを狙ってそういう場面を挿入したと思われます。

話は変わりますが、カラヤン盤の演奏時間は2時間、デ・サーバタ盤は1時間48分となっています。時間がありませんので、私の話は極力少なくして、じっくり2つのレコードを聴いていただこうと思います。2つのレコードの合間に少し休憩を取りますが、それぞれのレコードを通して聴いていただきます。

最初は、カラヤン指揮の歌劇「トスカ」です。歌手も魅力がありますが、カラヤン指揮のオーケストラの演奏がすばらしく、楽しんでいただけると思います。

次にデ・サーバタ指揮の歌劇「トスカ」です。こちらは、カラスを初め、ディ・ステファノ、ゴッビの魅力的な歌唱が最後まで続くといった感じです。

本日もアンコール曲を用意させていただきました。私の勝手な考えですが、歌劇「トスカ」の後は、ツィゴイネル・ワイゼン良いように思います。ハイフェッツのヴァイオリン、ピアノ伴奏(演奏者不明)でお聴きください。演奏時間は約8分です。

本日も、レコードコンサートにおつき合いいただきありがとうございました。私のレコードコンサートは少し聴いていただくだけでも、歓迎致しますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。