本日はお忙しいところ、LPレコードコンサートにお越しいただきありがとうございます。
2002年から2019年まで開催してきましたこのLPレコードコンサートもコロナ禍で3年余り自粛してきましたが、ようやく規制が緩和されて2023年6月から以前のような形での開催が可能になりました。以前のように音の良い名盤を名曲喫茶ヴィオロンの素晴らしいオーディオ装置で聞いていただこうと思いますので、よろしくお願いします。
本日は通算で76回目となりますが、モーツァルトのフルート曲ばかりを集めて聞いていただこうと思います。フルートの名演奏家と言えばSP時代のマルセル・モイーズが思い起こされますが、やはり私たちの世代では同じフランス人のジャン=ピエール・ランパルが第一人者と言えます。またマクサンス・ラリューも有名です。エマニュエル・パユはジュネーヴ生まれですが、パリ音楽院で学んでいます。フランス人の名演奏家がまず思い浮かびますが、バッハのフルート曲ではリヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団のフルート奏者オーレル・ニコレが有名です。ニコレもモーツァルトの2つの協奏曲を録音しているので、聞いていただくことにしました。モーツァルトのフルート曲ではフルート四重奏曲も有名ですが、こちらはスイスを中心に活躍していたペーター=ルーカス・グラーフの演奏を聞いていただきます。時間の都合で第1番と第2番のみとなることをご了承ください。
最初はフルートとハープのための協奏曲を聞いていただきます。二つの楽器の特長が堪能でき、また掛け合いも美しい曲です。私事になりますが、この曲を聞くまではそれほどモーツァルトの曲を聞かず、ベートーヴェンやブラームスの曲を聞いていたのですが、この美しい曲を聞いてからはモーツァルトを聞かないと一生悔いることになると思いよく聞くようになったのでした。それではお聞きください。演奏時間は約30分です。
次はフルート協奏曲の第1番と第2番です。第2番は元々オーボエ協奏曲として作曲されたものでフルートのために作曲された協奏曲は第1番のみとなります。第2番はオーボエ協奏曲から調性が変えられていて、フルート独奏のところに変更があります。演奏時間は約48分です。
最後はフルート四重奏曲です。ランパルがアメリカの演奏家と共演したものがありますが、本日はスイスの演奏家の演奏を聞いていただきます。ペーター=ルーカス・グラーフはランパルやニコレほど有名ではありませんが、素晴らしい演奏をクラーヴェス・レコードに残しています。本日は第1番と第2番のみ聞いていただきます。演奏時間は約24分です。
本日もアンコール曲を用意しました。前回掛けられなかったカール・フレッシュがヴァイオリンを弾いているバッハの2台のヴァイオリンのための協奏曲の第2楽章を聞いていただこうと思います。演奏時間は約7分です。
これからもアナログレコードの音質の素晴らしさをこの名曲喫茶ヴィオロンの素晴らしいオーディオ装置で皆さんと一緒に楽しみたいと思いますので、今後ともご来店の程よろしくお願いします。