本日はお忙しいところ、LPレコードコンサートにお越しいただきありがとうございます。
本日は通算で83回目となりますが、「シベリウスの交響曲の名盤」の特集で、アンソニー・コリンズ、ユージン・オーマンディ、ジョン・バルビローリの名盤を聞いていただきます。
最初にシベリウスについて少し解説させていただきます。シベリウスは1865年にフィンランドに生まれ1957年にフィンランドで亡くなった作曲家ですが、当時フィンランドはロシアの圧政に苦しめられていて、彼は国民の意識発揚のために1899年に「フィンランディア」を作曲したことでよく知られています。その少し前から作曲し始めた交響曲第1番により彼の名が知られるようになり、1902年に作曲した交響曲第2番でフィンランドの人々に熱狂的に受け入れられます。その後も「悲しきワルツ」、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番、交響曲第7番などを発表します。40才になる少し前に栄光を勝ち取ったシベリウスでしたが、それ以降は大きな栄誉を得ることができず、1924年に交響曲第7番以降はほとんど作品を発表しなくなります。「トゥオネラの白鳥」もカレリア組曲も1990年代に作曲された曲で、名曲を次々と発表したのはヴァイオリン協奏曲を1904年頃までだったと私は考えます。素晴らしい曲をいくつも作曲しているので、もう少し名曲を作曲してほしかったと思います。
本日、聞いていただくレコードの演奏家についても少し解説しておきましょう。第5番を指揮するアンソニー・コリンズはシベリウスの交響曲のスペシャリストで、以前、シベリウスの特集した時にも第1番と第2番を聞いていただきました。ハリウッド映画の作曲家に転身したので、ロンドン交響楽団とのレコードはこのシベリウス交響曲全集とド・ペイエと共演したモーツァルトのクラリネット協奏曲くらいです。コリンズのシベリウスのレコードは発売されて70年以上になりますが、今でも名演として知られています。第2番を指揮するユージン・オーマンディは長年フィラデルフィア管弦楽団を指揮して世界一流のオーケストラに育て上げました。以前、彼の特集をした時にも本日お聞きいただくレコードを聞いていただいたのですが、シベリウスの交響曲第2番のレコードはオーマンディ盤がベストだと思うので本日も聞いていただくことにしました。第1番を指揮するジョン・バルビローリはイギリスの指揮者でハレ管弦楽団の他、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなどを指揮してたくさんの名盤を残しています。特に彼が演奏するシベリウスの交響曲、ディーリアスの管弦楽曲、ブラームスの交響曲第2番は私もよく聞きます。本日は彼のシベリウス交響曲第1番の演奏を聞いていただきます。
まずアンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団によるシベリウスの交響曲第5番の演奏を聞いていただきます。演奏時間は約30分です。
次にユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によるシベリウスの交響曲第2番の演奏を聞いていただきます。演奏時間は約43分です。
プログラムの最後はジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団によるシベリウスの交響曲第1番の演奏を聞いていただきます。演奏時間は約40分です。
本日はアンコール曲を2曲用意しました。最初はシベリウスの解説のところで「フィンランディア」の話をしましたので、「フィンランディア」を聞いていただこうと思います。ネーメ・ヤルヴィ指揮イェーテボリ交響楽団の演奏で演奏時間は約9分です。
2曲目のアンコール曲は、フォーレの劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」から「シシリエンヌ」です。なぜこの曲を皆様に聞いていただくことにしたかを説明しますと、今月27日の発表会で私が演奏するからです。京都の堀川音楽高校で午後2時30分頃にピアノ伴奏付きで演奏する予定です。もし私の演奏に興味がおありでしたら、「クラリネット日誌」で検索してみてください。昨年は、グリーグのソルヴェイグの歌を演奏して掲載していますので、興味がおありでしたら聞いてみてください。曲目をクリックしていただくとBGMで流れるようになっていますが、パソコンによっては流れないこともあるようです。今年の発表会の演奏も問題が起きなければ掲載する予定にしています。演奏時間は4分程です。

これからもアナログレコードの温室の素晴らしさをこの名曲喫茶ヴィオロンの素晴らしいオーディオ装置で皆さんと一緒に楽しみたいと思いますので、今後ともご来店の程よろしくお願いします。