京都五山の送り火探訪 3年目
私の京都五山の送り火探訪も3回目となりました。昨年、一昨年と同様に、仕事を終えてから阪急電車で河原町まで出ました。着いたのが午後6時30分だったので、🍛屋さんで晩ごはんを食べて、出町柳に行くことにしました。市バスは時間が掛かりなかなか来ないこともあるので、迷わず京阪電車で行きました。出町柳駅前にある地図を見ると、高野橋まで約1キロで、おおよそ15分で行けると思いました。
今年の夏は毎日のように猛暑日が続いていたので、五山の送り火の8月16日も一日中晴れて最高気温が35度以上になると思っていたのですが、1週間前に出た天気予報では、8月16日から17日にかけて大雨になるという予報でした。確かに雨が降りましたが、夕立程度でその後はほとんど雨は降らず、かえって過ごしやすくなったという感じでした(でも阪急電車に乗っていて、長岡天神を過ぎたあたりで、豪雨になった時はどうなることかと思いました)。
高野橋近くの商業施設で10分程時間を潰し、15分位前に高野橋の東寄りに立ちました。1〜2重の人垣ができていたので、背が低い人のところを探して撮影の準備を始めました。本日は高野橋から「法」の写真を撮ってから、宝が池自動車教習所に向かい、「妙」の字を撮るという予定でした。8時5分の点灯でしたが、2、3分前から、懐中電灯らしき灯りがちらちら見え、8時5分丁度には一斉に送り火が灯りました。
ニコンD90とカシオのデジカメで何枚か写真を撮っていると、前におられた50〜60代位のご夫婦が、写真を撮られるのならここで撮ってくださいと言われたので、ありがとうございますと言って、橋の欄干にカメラを乗せて数枚撮りました。それを終えるとすぐに宝ヶ池自動車教習所に向かいました。高野橋を渡り、松ヶ崎通りに出て北進しました。
いつもなら、京都市民、外国人観光客、日本人観光客の大移動となるのでしょうが、あまり「法」から「妙」へと移動される方は見られませんでした。
地下鉄松ヶ崎駅近くまで来ると少し人が増えましたが、「妙」の字が切れ切れになり始め、北山通りを横切る頃には、灯りが少し残っているくらいになりました。点灯してから15分経過していたと思います。
やがて宝ヶ池自動車教習所に着きましたが、「妙」の字は見られなくなり、あちこちで火がくすぶっている程度でした。それでもそこから西の方に目をやると「舟形」が見えました。私は憑りつかれたようにシャッターを押しましたが、奮闘むなしく、すべて手ブレ写真でした。前にも痛感したのですが、やはり三脚は必要だなと思いました。
宝ヶ池自動車教習所に向かう途中、左大文字が見えるという会話が聞こえました。また高野橋からは、大文字の一部を見ることができました。今年は雨で中止になるかと思っていたので、十分楽しめたと言えます。1週間前から、雨の予報が出たために観光客が敬遠したのかもしれませんが、人影まばらで、雨上がりの澄んだ空気を通して見る五山の送り火は格別にきれいだったように思いました。
なお次回は、宝ヶ池自動車教習所で「妙」と「舟形」を撮ってみたいと思います。