プチ小説「青春の光 99」

「は、橋本さん、どうかされたんですか」
「君は知らないのか。船場君が一大決心をしたことを」
「えーっ、知りませんでした。そ、それはどんな重大なことなんですか。まさか」
「まさかと思うことがあるんなら、言ってみんしゃい」
「なぜそこで方言を使われるのかわかりませんが、言わせていただきます。船場さんは太りすぎです」
「うむ、田中君の言う通りだ。私もそのことに気付いていて、彼にはそれとなくにおわせているんだが、知らんぷりなんだ」
「でもあの調子で行くと、すぐに大台に乗るでしょう」
「そう言ったんだが、船場君は、これでも時間がある時は筋トレをしているんですよ。年を取って新陳代謝が悪くなったので仕方がないですよーっと言って、新陳代謝のせいにしている」
「どのくらい筋トレをされているのでしょう」
「毎日最低1時間は腿上げをしている。それから休日の日は必ず頭を反らすの(彼は背筋と言っている)を1000×3している。時間があれば、腿上げと腹筋(これも頭を前に動かすだけだが)を追加でしている」
「年末年始にジョギングをすると言われていたのではなかったのですか」
「ジョギングは1回だけしただけで、続かない。コロナ禍でジョギングは危険と考えたようだ」
「そうですか、それなら仕方がないですね。でもそれなら食事の量を減らしてもいいんじゃないでしょうか。船場さんは勤務の時、昼食は🍙3個と決められているようですが、🥗とか🍌とか🍎とかだけにしてカロリー少なくするべきです」
「船場君は、以前そうしたことがあるが、晩御飯まで待ちきれず、結局もう一つおにぎりを食べてしまったらしい」
「それと休日には間食ばかりされています。年を取ったから、カルシムウを取らないといけない。ミルクは直接飲むとお腹をこわすと言って、牛乳プリンを自分で作ってたくさん食べています。そんな状況でどんな一大決心をされたんでしょうか」
「1時間の腿上げを2時間に背筋を1000×5することにしたようだ。それで私は、それではあまり変わらん。腿上げを1日5時間、背筋は1日1000×20は最低しないと効果が出ないと言ったら、そんな時間はとても作れないと言っていた」
「背筋1000回はどのくらい時間がかかるのですか。7、8分だな。30セットだったら、4時間くらいでできるんじゃないかな。腿上げと合わせて9時間くらいかな」
「それでは、仕事と睡眠時間以外はバッタさんにように筋トレばかりすることになります。たまには小説を書かせてあげてください」
「ところで、話は変わるが、われわれのこの小説も次回で100回になるが、何かやるのかな」
「さあ、今のところ、船場さんが来られるのは聞いていますが、他は知りません」
「どうせなら、目出度いことなんだから、いちびりさんや👃田さんも呼んでもいいんじゃないのかな」
「多分、船場さんはそうされると思いますよ」
「それから、ディケンズ先生やピクウィック氏にも来ていただいたら、賑やかでいいんじゃないか」
「それは、なかなかいい考えですね。ディケンズ先生と一度お話してみたかったんです。ピクウィック氏はちょっと気難しそうですけど」
「まあ、みんなで明るい明日がやって来そうなことを考えようじゃないか」