プチ小説「いちびりのおっさんのぷち話 クラリネットのレッスンの再開が待ち遠しい編」
わしが小さい頃は今みたいに猛暑日が何日も続くというようなことは考えられへんかったから、今みたいに8月から9月に掛けて20日余り朝1時間くらい散歩するだけで日焼けで真っ黒になるちゅーことはなかった。今年の夏わしは船場と同じように1時間かけて朝の京都の西大路通を歩いたんやが、30分も歩くと汗だくになって、下着のシャツもハンカチもべとべとになった。わしが粘液質の汗を出すからかもしれへんけど、どちらも何べん洗濯しても黄色く変色してごわごわやから夏が終わったら雑巾にしかならんのやないかと思っとる。とにかく冬はスキーを楽しみしている人もおるやろし夏は誰だって酷暑が続くのを喜ぶ人はおらんやろから、これ以上の地球温暖化は終わりにしてほしいと思うんや。もし夏の日中は40度台は覚悟せなあかんと言うことになったら、散歩する人はおらんようになるやろし家でがんがんエアコンを入れるようになるからさらにさらに夏の気温がちょびっとずつ上昇するように思う。気温の上昇は100年あたり0.73℃と気象庁は言うとるけど、それは日本の都市部の夏のことだけやのうて世界中の春夏秋冬のデータをごったまぜにしてると思うから安心はでけん。この調子で行くと10年後にはヨーロッパみたいに43度以上という高温を記録する都市が出て来て、40度以上というのが余り珍しいことでなくなる気がする。最新型の携帯用の扇風機を見せびらかして歩くのでは持たなくなって、簡易な携帯エアコンを身につけんと外出でけへんようになるんとちゃうやろかと危惧しとる。今ジャケットに内蔵された扇風機をよう見掛けるけど、エアコンが内蔵されたジャケットを着たいなーと思うとる老若男女が早く〇ニクロから安いのんが出ーへんかなと言うのを巷間で聞くようになるんやないかと思う。船場も暑い中を母校の図書館まで20回以上通いよったから真っ黒になるだけやのうて白髪の混じった髭まで生えてきよった。あいつ10月からクラリネットのレッスンを再開するちゅーとったけど、ほんまにできるんやろか。おーい、船場ーっ、大丈夫なんか。はいはい、兄さん、クラリネットの教室の谷上先生のライヴ(9/17)に行って、よろしゅうにと言うて来ましたし、ここ2週間以内にJEUGIAミュージックサロン四条やSTUDIO
YOUのスタジオで練習しましたから問題なく再開できると思います。もちろん3年7か月のブランクがあるのですから、かなり腕は鈍っているとは思いますが。ほんでー、お前、どんなことを習おうと思ってるねん。2のテキストのエクササイズを吹いてみたのですが、こちらはCDもあるので参照をしながらでしたが、何とか吹けました。でも3のテキストだとCDが付いてないのでやはり難しくて余り吹けませんでした。この辺りをとりあえず教えていただこうかなと思っています。私も10月になると63才と6ヶ月ということになりますから、レッスンが受けられるのもせいぜい6年半くらいでしょう。テキストと難しい曲を教わって、後は家に70冊ほどある楽譜の面白そうな曲をピッアップして先生に教えてもらおうと思っています。発表会にも参加させていただくつもりですが、あまり難しい曲を選ぶと発表会までの数か月が苦痛になるので選曲は慎重にしようと思っています。お前、「千の風になって」を思い切り吹きたいちゅーとったけど、それはどうなったんや。ひとつの楽譜は変音記号がなくて楽に吹けるのですが、途中にメロディと関係のない旋律が挿入されているのでどうかなと思います。もうひとつの楽譜はシャープが4つついているので、クラリネットのパート用にシャープを2つつけて1つ音を上げるとシャープが6つになり吹くのが大変です。専門的になりますが私は右小指を使うシ(替え指)が出てくると吹く意欲がなくなるのですが、この楽譜だと20回くらいそれが出てくると思うので無理かなと思っています。最初の楽譜を手直しして発表会に参加できるのなら頑張ってみようと思っています。そうは言ってもコロナの第7波が治まっていませんし、また第8波が年末年始に来ると言われている現状では発表会の開催は難しいのかもしれません。そうかもしらんな、けんど、クラリネットのレッスンは再開するんやから、できるだけ楽しんだらええんとちゃう。そうですね、兄さんが言われる通りやと思います。