ディケンズ・フェロウシップの総会の次の日に小旅行をしました(紀行文)

私は主人公の夢の中に文豪ディケンズが登場して、自分の小説について語ったり主人公の人生相談に乗るといった内容の小説『こんにちは、ディケンズ先生』を出版して以来ディケンズ・フェロウシップの総会(今年から大会はなくなり、6月の総会だけになりました。今までに一度だけ仕事で出席できなかったことがあります)にはほとんど欠かさず出席しているのですが、今年の総会は福岡で開催されました。懇親会を終えると午後8時を過ぎるので日帰りの帰阪は諦め、博多で一泊して2日目は小旅行をして楽しむことにしました。
私は神戸(摩耶山掬星台)と長崎(稲佐山)の夜景をM9で撮影して、他にも全国の夜景スポットで撮影したいと思っています。北九州の皿倉山からの夜景も素晴らしいとの情報を1年程前に得たので、今回福岡方面に行くついでに下見をしておこうと考えました。博多から皿倉山の最寄りの駅JR八幡駅に行くのに区間快速で1時間程かかり、午前11時になっていました。送迎バスがあるのですが、20分程待ち時間があったので歩いてケーブルカー乗り場まで行くことにしました。雨の天気予報でしたが、傘をさすほどではなくその点では助かりました。皿倉山の山頂付近も厚いガスがかかり展望は臨めないと思いました。それでも11月に予定している夜景撮影の下見をするためと割り切って、ケーブルカーで山頂まで登ることにしました。ケーブルカー乗り場に行くとおじさんのひとりが、ガスで何も見えないですよと言われました。それでも私が夜景撮影のための下見に来たと言うと切符切りのおじさん、ケーブルカーの運転手のおじさん、スロープカーの添乗員のおじさん、山上駅の案内のおじさんはみんな親切に対応してくださいました。皿倉山からの夜景撮影については今年の11月までに行く予定にしていますので、その時に詳細を報告したいと思います。
行きは急坂の登りばかりで40分も歩いたのでくたびれましたが、下りは送迎バスに乗せてもらったので快適でした。5分程でJR八幡駅につき、予定通り八幡チャンポンを食べることにしました。こういう言い方は変なのかもしれませんが、市民(近辺の人)に愛されている店という感じで、午後1時近くなのにほぼ満員でした。チキンカツがのったチャンポンと焼きそばが美味しいということなので、焼きそば好きの私は迷いましたが、チキンカツが2つのったチャンポンと稲荷ずしを頼みました。チキンカツも美味しくて飽きの来ないスープの味だったので、前日、食べた元祖長浜屋のとんこつラーメンとはえらい違うなと思いましたが、こういうのも美味しいラーメンだなと思いました。(夜景撮影の本番の時には、チキンカツがのった焼きそばを食べたいと思っています。

    

次の予定は小倉にある北九州市立松本清張記念館に行くことでしたが、JR八幡駅のホームで電車を待っているとすずめがすぐそばにやって来ました。私は生き物は苦手で写真を撮ったことはないのですが、しばらく動かなかったのでカバンからカメラを取り出して撮影することができました。これくらいの大きさでどんどんどしどし生き物が撮影できればいいのになという願いを込めてトリミングして掲載します。

  

松本清張氏の本、推理小説だけでなくさまざまな小説それから歴史書も書かれています、は最近になって30冊ほど読んだだけなので、末席のファンと言うのかもしれませんが、1989年に亡くなられるまではテレビでたまに見るくらいでした。代表作『点と線』を読んだのは彼の死後しばらく経ってからだと思います。私は西洋文学愛好家ですので、ホームズ以外はメグレ警部を少し読んだくらいで、日本の推理小説はほとんど読んだことがありませんでした。それでも1年前に『ゼロの焦点』を読んでからは『砂の器』『Dの複合』『眼の壁』『時間の習俗』『球形の荒野』『十万分の一の偶然』『黒い樹海』『火の路』『波の塔』『ガラスの城』『塗られた本』『黄色い風土』『草の陰刻』『蒼い描点』『影の地帯』など読み応えのある長編を読むようになりました。また歴史小説も楽しく読ませてもらっています。そんな大作家の松本清張さんの記念館が北九州市にあると知ったのは今から半年ほど前でした。幸い今回福岡県方面に出掛ける機会があり、小倉まで出掛けることにしたのですが、小倉と博多はなんて遠いんでしょうか。大阪と京都位離れているのだと思いますが、新快速のような電車がないのでより遠く感じるのだと思います(75分かかりました)。福岡県の中心は福岡市博多と考えるとわざわざ小倉まで行かなくてもよいのかもしれませんが、私は旦過市場にも行くので行き来が便利だといいなと思います。松本清張記念館は興味深い展示が多いので、一見の価値ありだと思います。

午後3時前に記念館を出て、最近何度か火災に見舞われた旦過市場に行ってイワシとサバのぬかだきを買いたかったのですが、どうしても以前それを購入した店が見つからず断念しました。午後7時30分の新幹線で帰阪予定で今回は名物の鶏鍋を何とか食したいと午後5時過ぎに博多に戻りましたが、調べていた店は満員で結局、くうてん10階のもつ鍋笑楽でもつ鍋を食べてから帰阪しました。とてもだしが美味しく、雑炊も食べたのでお腹いっぱいになりました。