プチ小説「クラシック音楽の四方山話 宇宙人編 92」

福居は、12月のLPレコードコンサートを終えてディスクユニオン新宿店へと向っていた。福居がT&TⅢビルの地下2階でエレベータが来るのを待っていると、M29800星雲からやって来た宇宙人がエレベータホールに入って来て福居に声を掛けた。
「LPレコードコンサートニタクサンノヒトガキテクレテヨカッタネ」
「ああ、谷さん、ぼくが喜ぶようなことを言ってくださるのは嬉しいのですが、ひとつ言うことを飛ばしている気がします」
「アア、ソウカ、コレガヌケテイタネ。オツカレサンデシタ」
「いいえ、そうではなくて、最初の呼び掛けです」
「ウーン、チガッテイタネ。コンニチハ」
「いえいえ、そうではなくて、問い掛けです」
「ワカッテマンガナ。キョウハLPレコードコンサートヲシタンヤロ。オキャクサンヨウケキテクレタンカ」
「ええ、盛況で、以前からLPレコードコンサートに行ってみたいと言われていた方も来られたので、これから先の楽しみが増えたLPレコードコンサートでした。今のところ必ず参加してくださる男性が2人おられるのですが、3人になると落ち着いて開催できます」
「デモナイヨウニヨッテハイキタクナイトイウコトモアルヤロ」
「そうかもしれないので、よいプログラムが作成できるように今日は名盤を漁りに来たんです。1時間ほどかかりますが、一緒に入られますか」
「イヤ、ワシハ●カムラヤデカレータベテ、●カノデフルーツポンチヲタベテカラマタクルワ」

「エエノンガアッタカ」
「今日のLPレコードコンサートははケルテス指揮ロンドン交響楽団の特集でドヴォルザークの交響曲第8番と同第9番「新世界から」と序曲「オセロ」を聞いていただいて好評だったので、ケルテスのドヴォルザークの他の交響曲も探しに来たんです」
「ホンデアッタンカ」
「第6番と第7番が欲しかったのですが、第3番、第4番、第7番を買いました」
「ケルテスシキロンドンコウキョウガクダンノドヴォルザークノコウキョウキョクノエンソウヤッタラ、YOU TUBEデモゼンキョクキケルヨ」
「そうですね、でもぼくは自宅のステレオで再生して良かったらLPレコードコンサートで取り上げるというふうにしてやって来ました。でもなかなか手に入らないレコードが聞けるので、YOU TUBEを活用しています」
「ホカニハナニコウタン」
「以前からほしかったオーマンディ指揮のホルスト「惑星」、ケンプのシューベルト即興曲集も買えたので来た甲斐がありました」
「ホカニモアルノン」
「これは安かったので買ったのですが、サバレタのバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ他のレコードを買いました」
「サバレタハハープソウシャヤロ」
「そうです、だから編曲してハープで演奏するのです。この曲はリュートで演奏することもあります」
「ホカニモアルンヤロ」
「アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団がドリーブのコッペリア他を演奏した米LONDON盤を購入しました。ぼくはこの曲の前奏曲とマズルカが大好きなんです。昔、読売国際ニュースのテーマ曲だったんです」
「ソレハイマカラ60ネンクライマエノコトヤネ。マダマダアルンヤロ」
「一時よく聴いたノヴァーエスのメンデルスゾーンの無言歌集があったので、購入しました。それからホルスト・シュタイン指揮スイス・ロマンド管弦楽団がシベリウスの4つのカレワラ伝説も」
「4ツノカレワラデンセツノ2キョクメガトゥオネラノハクチョウヤッタネ」
「シベリウスのトゥオネラの白鳥はずっと聞いて来たオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏が最高だと思います」
「マタミノリガタップリノトウキョウイキガデキタライイネ」