プチ小説「いちびりのおっさんのぷち話 歌劇の第一選択はやっぱり「魔笛」やね編」

わしが初めて見たオペラは浪人時代にNHK教育テレビで見た、モーツァルトの歌劇「魔笛」やった。タミーノをペーター・シュライアーが演じてオトマール・スイトナーがドレスデン歌劇場管弦楽団を指揮して日本国内のホール(NHKホールではなかったと思う)で録画したもんやった。一番耳に残ったのはやっぱり夜の女王のアリア「復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え」で、蛇の怪物が出て来たり、3人の少年が可愛かったりして、内容が理解でけんでも楽しかった。モノスタトスもパパゲーノもおもろいし、楽しい気分になりたいと思うた時に聞くのがええと思うたもんやった。モーツァルトが入ってた宗教結社と関係があるとか、その宗教儀式が取り入れられているというけんど、それに照らし合わして観賞するより(ザラストロを中心人物として観賞するより)、パパゲーノやモノスタトスや夜の女王のような個性の強いキャラクターの歌を楽しんだらええと思う。船場の話やと歌劇にもいろいろあって、「魔笛」はジング(歌)シュピール(語り)のドイツ語の歌劇で、語りの部分がようけある。もちろん歌ばかりのドイツ語のオペラもある。モーツァルトはイタリア語の台本の「フィガロの結婚」を作曲していて、これはオペラ・ブッファと言われていて喜劇や。ほんでモーツァルトの「皇帝ティートの慈悲」という歌劇はオペラ・セリアと言われていて主に史実をオペラにしとる。ドイツ・オペラで他に有名なのはワーグナーで、ベートーヴェンも「フィデリオ」をというオペラを書いとる。ドイツとオペラで競い合ったのがイタリアやが、やっぱりロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニが有名や。他の国でもオペラは盛んでとくにフランスでは、ビゼー、ドビュッシー、サン=サーンスなんかのオペラが有名や。ロシアではチャイコフスキーとムソルグスキーが有名やが、わしはそれほどええと思わん。ドヴォルザークの「ルサルカ」は「月に寄せる歌」で有名やけど他のところはそれほどやった。船場は最初の頃は、「魔笛」「タンホイザー」「ラ・ボエーム」「椿姫」しか聞かんちゅーとったけど今はかなり聞いとるみたいや。あいつ好き嫌いが激しいけど、どんなオペラを聞いとるのか訊いてみたろ。おーい、船場ーっ、おるかーっ。はいはい、にいさんは私が最近どんなオペラを聞いているのかと尋ねてくれてはるんですね。そうやー、「フィデリオ」なんかは聞いてへんやろからなんも言わんでええよ。じゃあ、まずはドイツオペラにしましょう。まずはモーツァルトにしましょうか。といってもモーツァルトはドイツ語、イタリア語両方の言語の台本に作曲していますから、ドイツ語は「魔笛」、イタリア語は「フィガロの結婚」ということにしておきましょう。ワーグナーはやはり「タンホイザー」でしょう。「ローエングリン」「ニーベルングの指輪」もいいと思いますが、「パルジファル」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「トリスタンとイゾルデ」はよくわかりませんでした。ドイツ・オペラはあとリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」がありますが、こちらも私はそのよさがわかりませんでした。イタリア・オペラはどうや。やっぱり「セビリアの理髪師」がすばらしいと思います。私が他のオペラも聞きたいと思うようになったのは、大阪市立中央図書館でアバド指揮のDVD「セビリアの理髪師」を見たからで、それがなければ4つで留まったままだったかもしれません。ロッシーニは「チェレネントラ」「アルジェのイタリア女」「ウィリアム・テル」も持っていますが、何べん聞いてももう一度聞こうと思いません。ほたらヴェルディはどうや。ヴェルディは「椿姫」と「トロヴァトーレ」と「ドン・カルロ」は好きなのですが・・・「アイーダ」や「リゴレット」をじっくり聴いてみたいのですが、後回しになっています。プッチーニはどうや。「ラ・ボエーム」だけです。「トスカ」はメロディーに惹かれますが、内容が過激で悲惨すぎると思います。そう言えば、船場は、ビゼーの「カルメン」はヒロインの性格が悪すぎるから嫌いやと言うとったな。ええ、だからもう聞かないことにしました。フランス・オペラではドビュッシー、サン=サーンス、グノー、オッフェンバックなどの作曲家の作品があるのですが、聞いていません。ほたら4つのオペラの他は「フィガロの結婚」」「ローエングリン」「ニーベルングの指輪」「セビリアの理髪師」「トロヴァトーレ」「ドン・カルロ」くらいか。「ドン・カルロ」はカラヤン指揮のDVDを見て、ピエロ・カプッチッリ(ロドリーゴ)とフェルッチョ・フルラネット(フェリーペ2世)がかっこいいと思っただけですから、外した方が良いのかもしれません。