心が熱くなる名盤3(シベリウス 交響曲第1番)

シベリウスの交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、「フィンランディア」「トゥオネラの白鳥」は48年前に私がクラシック音楽のファンになってすぐに愛聴するようになりました。オーマンディが指揮する1.交響曲第2番には「フィンランディア」がついていましたし、オーマンディが指揮してオイストラフがヴァイオリン独奏した2.シベリウスのヴァイオリン協奏曲には「トゥオネラの白鳥」がついていました。1はフィンランド独立運動を盛り立てたと言われる2つの曲がカップリングされていて、2はフィンランドの厳しい自然を感じさせる2つの曲が聞けました。そうして浪人時代も大学生の頃も社会人になってからもこの二つの曲を聞くたびに自分の置かれている厳しい状況を受け入れて、及ばないかもしれないが精一杯頑張って難局を乗り切ろうと思いました。そういうことでヴァイオリン協奏曲→交響曲第2番の順番でこの2つのアナログ盤はよく聞きました。その後もカレリア組曲、タピオラも聞きましたが、一度交響曲を全曲聴いてみようと思い、アンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団の3枚組CDを購入しました。最初はなかなか好きになれなかったのですが、当時流行っていた2.5センチ×4センチくらいのI POD に交響曲第1番を入れて初めての北海道旅行に行った時に何度も聞いて交響曲第2番と同じくらい好きになりました。旅行したのが3月の終わり頃で寒かったというのもフィンランドの厳しい自然を思い起こさせて良かったのかもしれません。最後の盛り上がりだけが好きだったのが、第1楽章の最初のクラリネットの奏でるメロディが身に沁みました。ちょうど新千歳空港について札幌駅行きのバスに乗ってすぐにこの曲を聴き始めたことを今でも覚えています。アンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団のシベリウスの交響曲全集は1950年前半の録音ですべてモノラル録音です。それでも DECCA の優秀録音なのでステレオでないことを我慢すればシベリウスの音楽を堪能できる名盤です。イギリスのオーケストラを指揮して、バルビローリ、コリン・デイヴィスが名演奏を残していて、バルビローリ指揮ハレ管弦楽団のシベリウス交響曲第1番と同第2番は永遠の名盤と言えます。この第1番はバルビローリ盤がいいのか、コリンズ盤がいいのか尋ねられると難しくて返答に困るのですが、コリンズ盤はステレオでないこと、バルビローリ盤はコリンズ盤に比べて少し緊張感に欠けることくらいですが、どちらもすばらしいレコードだと思います。

 アンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団 シベリウス 交響曲第1番第1楽章

 アンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団 シベリウス 交響曲第1番第2楽章

 アンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団 シベリウス 交響曲第1番第3楽章

 アンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団 シベリウス 交響曲第1番第4楽章