別府温泉 地獄めぐりは火山活動を利用した観光スポットです(紀行文)

大阪府北部に住む私にとって、九州は遠いところです。新幹線で行くと片道約3時間かかり、往復運賃は3万円近くします。なので九州観光は何かのついでに行くことがほとんどで、今回も6月20日にディケンズ・フェロウシップの春季総会が福岡市の西南学院大学で開催されたので、2泊のホテル予約をして6月21日お昼に別府温泉の地獄めぐりをしたあと北九州市八幡の皿倉山で夜景を撮影することにしました。心配していた天候はずっと曇り空で傘をささずに済んだのですが、撮影機材(ライカM9、35ミリズミクロン、50ミリエルマー沈胴式、90ミリエルマー沈胴式、小型三脚(ネジが取れていて使えず))を入れた5.5キロ程のカバンを持ち歩いたので正直疲れました。
 
別府温泉の地獄めぐりは最初は考えておらず、特急ソニックに乗って大分市まで行こうと考えていました。しかしながら大分市に私の行きたい観光施設がなく、それなら有名な観光名所別府温泉に行ってみようと思ったのでした。調べてみると地獄めぐりだけなら、3時間から3時間半で行くことも可能とあったので、特急ソニックが到着するのが午前9時22分、出発するのが午後1時20分で約4時間あるなら7箇所全部を回ることができるだろうと思い、行くことにしました。博多駅午前7時発の特急ソニックに乗りD席に座りましたが、海側ではないので少しもったいない気がしました。帰りもD席で同じでした。行きも帰りも驚いたのは、小倉駅に着くとすべての人が椅子の方向転換をすることでした。私は帰りうたた寝をしていたのですが、隣に座られた1メートル90センチ以上の筋肉質の方に促されて方向転換したのでした。郷に入れば郷に従えと思って、その方の作業を見ていましたが、阪急電車では一斉に全部というのは考えられないことです。別府駅に着くとすぐに観光センターに行きました。私が、関西から来たもので別府は詳しくない。今日は地獄めぐりをしたいが、3時間半程で7つの地獄を回るのはどうすればよいかと尋ねました。窓口の方は、周遊パス(2400円)とバスの一日乗車券(1100円)があれば便利ですと言われたので購入しました。それからどういう順番で回ればよいかも教えてもらいました。血の池と龍巻は他の5つと離れたところにあるので、先に行くのがよい。その2つが終わったら、バスを利用して鉄輪に出て残りの5つを回ればよい。うまく回らないと3時間半では難しいかもしれないと言われました。受付の方が、28分(その時は26分でした)に血の池に行くバスが出るがいつも3、4分遅れるので少し待っているといいと言われました。私は早速バス停に行き、バスが来るのを待ちましたが、40分になってもバスが来ません。受付の方が、効率よく回らないと全部回れないと言われたので、情報収集のためになると思ってタクシーに乗りました。タクシーの運転手さんは親切で時間があれば、湯けむり展望台にも行ったらいいと言われましたが、その余裕はありませんでした。タクシー運転手さんは7つの地獄の見所も教えて下さり、私はお名前をホームページに載せたいからと言って教えてもらったのですが失念してしまいました。
  
血の池地獄は、赤褐色の池が見所の観光施設ですが、25メートルプールほどの大きさ(四角くはありません)の赤い色の池以外は血の池軟膏売り場くらいでした。それでも血の池の何とも言えない色は印象に残りました。タクシー運転手さんは龍巻地獄の間歇泉は次回の噴出の時間を確認しておいた方がよいと言われたので、10時35分頃と確認し先に血の池に行ったのでした。親切な運転手さんは龍巻地獄から血の池地獄までの200メートルほどもサービスでタクシーに乗せてくれたのでした。
  
龍巻地獄は米国のイエローストーンやアイスランドの間歇泉と同じ原理で一定の時をおいて噴出するが、龍巻地獄の方が噴出周期が短くて観賞しやすいとの説明書きの看板が間歇泉の向って左隣にありました。10時30分頃から観覧席に座っていましたが、後から来た人が前に座っていき、このままでは頭ばかりが写真に写ってしまうと心配になりましたが、40分頃に噴出が始まったので、頭は少しだけで済みました。48分に鉄輪行きのバスが出るので5分程観賞してバス停に向いました。ところがバスがなかなか来ません。15分、20分経過してもバスが来ないので、通りがかりのタクシーを拾おうとしましたが我慢しました。22分遅れてバスが来た時は、これで一日乗車券を無駄にせずに済んだと思いました。
  
鉄輪の停留所を降りたところに付近の案内図がないので、海地獄の矢印を辿っていくと神社に突き当りました。戻って一から行き先を決めるより神社を通り抜けた方がよいと思って通り抜けるとかまど地獄の看板があったのでまずかまど地獄に入りました。岩盤が地熱で溶けてねばっこい粘土になり観光資源となったもので、あちこちに小さな池があってその中でねばっこい粘土から気泡がはじけていました。
  
かまど地獄を出てしばらく坂を下ると鬼山地獄がありました。タクシーの運転手さんは、この施設を作った人がワニを購入したのが始まりでそれがメインの施設だが、意外と人気があると言われていました。ワニがしばしば暴れるためか、檻のすべてに網目の細かいプラスチック製の網が掛けてありこれならワニが悪さをすることもできないなと思いました。でもいっぱいいました。
  
鬼山地獄からさらに坂道を下ると白池地獄がありました。運転手さんによるとこの地獄は温かいお湯を利用して熱帯魚を飼育展示している施設で、アロワナやピラニアが見られました。暗いので普通のカメラではストロボが必要ですが、ライカM9だとASA2500で撮影できるので、ピラニアもアロワナ?も撮りました。
 
残るは海地獄と鬼石坊主地獄ですが、先に鬼石坊主地獄に行きました。灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ていることが名前の由来ということですが、坊主頭は口から上が見えると言うことはなく耳から上でもなく、頭頂部だけという感じです。坊主頭が見られるまで待っていましたが、叶いませんでした。梅雨の時期は池の水かさが増して、泥の粘りけがなくなるので坊主が出現しにくいのかもしれません。
  
そうして最後は海地獄でした。入口を入るとすぐに熱帯性睡蓮の池がありました。京都府立植物園で見られる睡蓮より少し小ぶりの花かなと思いましたが、色は紫とピンクでした。その奥に青緑色の蒸気に包まれた池がありましたが、それより地獄名物極楽饅頭に興味がありました。入口のところで販売していたのですが、時計を見ると午後0時20分なっていて帰りのバスが気になり買うのを諦めました。それから別府駅まで行くバスのバス停を探しましたが、ようやく30分過ぎに別府駅行きのバスを見掛けました。しかしながら向かい側の歩道にいたので、バスに乗られませんでした。そのバス停の時刻表を見ると0時33分となっていて、正確にバスが来ることもあるんだと思いました。そう思っているとタクシーが通りかかったので拾いました。うまく拾えたので午後1時過ぎに別府駅に帰ることができました(2150円)が、なかなか拾えないと間に合わなかったかもしれません。
 
最初に観光センターで情報を得ていてよかったのですが、最初に乗ったタクシーの運転手さんの情報がなければ(仮に時間通りに亀の井バスが来ていたら)、効率よくまわることができず、海地獄と鬼石坊主地獄は行けなかったと思います。貧乏旅行なので行き3000円、帰り2150円は大きな出費ですが、4時間ほどで7つの地獄すべてを回るつもりなら、バスに固執せずタクシーの利用を常に考えておいた方がよいと思います。しばしば九州に行くのなら別の機会でもいいのかもしれませんが、あまり来ることがないのなら一度で済ませることができるようにその場その場でタクシーの利用を考えた方がよいと思います。