プチ小説「青春の光39」
「は、橋本さん、替え歌はできましたか」
「もちろんだとも。聞いてくれるかな」
「ええ、でも長い曲なのに早くできましたね」
「なーに、こんなことは、おちゃのこさいさいさ」
「昔、ラジオ講座で西尾孝さんがよく言われてましたね。じゃあ、いいですね、
ドヴォルザークのユモレスクの旋律で...どうぞ」
「◯□△× ◯□△× ◯□△×だー ◯□△× ◯□△× ◯□△×だー
「こんにちは、ディケンズ先生」船場弘章著作 まだ
売れてないけど、公立 大学図書館にはいっぱい入っているよ
◯□△× ◯□△× ◯□△×だー ◯□△× ◯□△× ◯□△×だー
船場は考える、今では、ユーモア、ウィットは受けないのか
船場は考える、ヒューマニズムは遠い過去のものか
船場は考えすぎて薄くなってしまったが、
それでも暇なので毎日考え続けている
◯□△× ◯□△× ◯□△×だー ◯□△× ◯□△× ◯□△×だー
いつかは報われるさ、船場弘章
その日が来るまでは、日々精進しましょ」
「なんか、ゴマカシがあるようにも思いますが、なかなかいいのができましたね」
「そうなんだ。それというのも、船場君のことでいいことが2つあったからなのさ」
「よかったですね。で、それはなんですか」
「ひとつは、公立図書館102、大学図書館52(2013年4月30日現在)に受け入れて
もらったと言うことだ」
「公立図書館の受入が100を越えたのですね。それはお目出たいですね。で、もうひとつは
何ですか」
「以前から言っているが、船場君は「こんにちは、ディケンズ先生」の出版と同時に愛好家団体
ディケンズ・フェロウシップの会員に入れてもらった。本の出版だけでなく、ディケンズの
小説の名場面を抜粋し前口上を付けたプチ朗読用台本を9つ書いた。またディケンズの
長編小説をすべて読んだので「ディケンズの長編小説について」というのも書いた。
どちらもすぐにディケンズ・フェロウシップのホームページの新着情報にすぐに掲載されたが、
それらが評価されて...」
「発表させてもらえる予定だと聞いてますが」
「そのことが正式にホームページに掲載されたんだ。10月19日(土)の午後から西南学院大学である
秋季総会で、船場君はトップバッターで講演することになったんだ」
「きっと内容は...」
「内容は9月までシークレットなんだが、船場君は、来場していただいた方に楽しんでいただけるように
原稿だけでなく、いろんな配布資料を用意すると言っている」
「そうですか。じゃあ、橋本さんも船場さんを励ますためにもう1曲替え歌を...」
「もちろんやらしてもらうよ。じゃあ、今度は、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」でいこうか」