プチ小説「いちびりのおっさんのぷち話 ブルックナー編」
わしはちいこい頃から歌謡曲を歌うのが大好きで、特に「花おそかった」や「骨まで愛して」は大人の前で歌うと大うけしたので、よう歌ったもんやった。それでも小学校4年生の頃に「バラが咲いた」を初めて聞いてから、フォークソングに目覚めたんや。小学校の頃には、関西で流行っているフォークソングをよく聞いたんやが、中学生になって深夜放送を聞くようになってからは、外国の音楽も興味を持つようになった。カーペンターズやサイモンとガーファンクルなんかを聞いとったけれど、それ以上は深入りをせず、また日本のフォークへと戻って行った。若い頃の伊勢正三さんの詞はわしの琴線に触れるのが多くてな、ようフルボリュームで歌ったもんやった。高校、大学はフォーク、ポップス、ロックと幅広いジャンルの音楽を聴いたんやが、ジャズを聴いたのは30才位からやな。クラシックは小品やったら聴けるんやけど、30分も1時間もかかるのは、ちょっと無理やな。『こんにちは、ディケンズ先生』『こんにちは、ディケンズ先生2』が全然、売れんでも健気にがんばっとる船場は、クラシック・ファンで東京阿佐ヶ谷のヴィオロンで開催しとるLPレコードコンサートを100回まで続けると言っとった。船場は浪人の頃からクラシックをアナログレコードで聴いていて、今でもアナログ中心に聴いとるちゅーことやが、そんなにCDと変われへんのとちゃうんと言いたいところや。LPレコードコンサートも60回を越えてそろそろ掛けるレコードもなくなってきたちゅーのも聞くし、そのあたりどうなってるんか、聞いてこましたろ。おーい、船場、おるかー、はいはい、にいさん、LPレコードコンサートで掛けるレコードがなくなるんではないかと心配してくださっているのですね。そうやー、それがなくなったら、本も売れてへんし、腹が出て山登りもでけへんようになったし、お前のすることがきれいさっぱりなくなると思うたんや。なるほど、おっしゃるとおりですね。ほっといてください。でも、LPレコードコンサートのネタは、まだまだあります。アーティストで特集を組んだり、歌劇を全曲聴いていただくのですが、待機中のものに次のがあります。アーティストの方は、ストコフスキー、ブレンデル、ショルティ、パールマン、ポリーニ、リヒテル、フルトヴェングラー(ユニコーン盤特集)、ワルターなどはレコードの頭数が揃っていますので、後はプログラムを作ればいつでも、LPレコードコンサートは開催できます。オペラの方は、カルロス・クライバーの特集でヴェルディ「椿姫」とJ.シュトラウス「こうもり」を1回で聴いていただこうかとか、エーリッヒ・クライバーのプレミアム盤でモーツァルト「フィガロの結婚」を聴いていただこうかと思っています。最近は、ブルックナーやマーラーも面白いかと思い、YOU
TUBEで聴いたり、中古CDを購入したりしています。特にブルックナーは、今まで一度も聴いたことがなかった、1番、2番、5番、6番の名盤がないかと探しています。マーラーちゅーたら、第3番なんか、1時間40分もかかるんやろ。もちろんマーラーの2番、3番、6番、7番、8番、9番は1時間20分以上かかり、長いですが、ブルックナーは8番以外はだいたい1時間10分以内です。そらあんまり変わらへんのとちゃうん。ベートーヴェンの第九は格別長いんやが、古典派もロマン派も交響曲はだいたい50分くらいで終わるでえ。まあ、そらそうですが。ほんでブルックナーの1番、2番、5番、6番の名盤はあったんか。今のところ1番と5番はサヴァリッシュ盤、2番と6番はショルティ盤(2番はYOU
TUBEでも視聴しています)で収まりそうです。ショルティ盤はアナログレコード盤でも発売されているので、LPレコードコンサート取り上げることができるかもしれません。ほうそうか、わしはあんまりクラシックの指揮者は知らんけど、ショルティはかっこええ指揮しよる。船場も、ショルティがYOU
TUBEでブルックナー第2番を振るのを見て、ええなーと思うたんとちゃうか。ええ、そのとおりです。