プチ小説「たこちゃんのグルメ・リポート10」

ぼく、たこちゃん。美味しい食べ物に目がない50代のおじさんなんだ。ぼくは大阪生まれの大阪育ちだから、それに恥じないだけ、小麦粉の加工食品を食べている。ほとんど毎日、インスタントラーメンかインスタント焼きそばを食べ、週に一度はたこ焼きかお好み焼きをお腹いっぱい食べている。うどんやそばの美味しい店があると聞けば週末に食べに行っている。友人からはそんなに炭水化物ばっかり取ってたら太るし、晩ごはんは炭水化物を取らない方がいいと言われるけど、安くて手軽で満腹感のある炭水化物は外せないんだ。お好み焼きは自分で作るのが好きで、市販の山芋粉入りのお好み焼き粉、豚ばら肉、キャベツ、卵、和風だしで作るが、やはりソースの味が決め手になるような気がする。お好み焼きソースはとんかつソース、ウスターソースにマヨネーズを少し入れれば充分な気がするが、豆板醤、タバスコ、七味唐辛子で辛くしたり、キムチを入れたりしたい気がする。今のところ、オリバーどろソースで辛くしているが、一本600円以上するソースも使ってみたい気もする。昔からぼくはお好み焼きは家で食べるものと思っていて、家で作ったり、スーパーで買ったり、お持ち帰りをしたりしていた。一枚400円くらいで、レンジで暖めれば充分美味しいし、満足していた。それでも15年程前からお好み焼きを外食で食べるようになって、西武百貨店高槻店に千房があることを知り、行ってみた。比良山登山の後に寄ったので、空腹感も手伝って、とても美味しく感じた。それからしばらくは、比良山に登った後に千房に寄っていたが、最近は忙しくて比良山に行くこともなくなり、千房に行くこともなくなった。お好み焼きの親戚の広島焼きに興味があり、松坂屋高槻店の地下食料品店で購入するだけでなく、東京神田や尾道の店に行ったりしたが良かった(美味しかった)という印象は残っていない。お好み焼き粉が少なく麺がほとんどを占めるので、お好み焼きとまったく異質のものと感じる。いっそのこと卵でくるむようにしてオムそばにする方がいい気がする。最近、よく行く西武百貨店地下食料品街のまる八のオムそばはオムレツも焼きそばもふっくらしていて、ぎゅうぎゅう押さえつけて焼くモダン焼きよりずっと美味しいように思う。以前はまる八のメニューにキムチ入りお好み焼きがあってとても美味しかったのだけれど、辛いキムチが調達できなくなった(隣接する漬物売り場で調達していたが、そこがなくなったため)ということで、食べられなってしまった。一時、家の近所のお好み焼き屋でキムチお好み焼きをよく購入していたが、お好み焼きにキムチをトッピングしただけなので、飽きが来て行かなくなった。大阪阪急東通り商店街の有名店美舟などに一度行ってみたい気がするが、それよりぼくはまる八のキムチ入りお好み焼きの復活を強く願うんだ。