2024年9月17日
本日もレッスン前に谷上先生と話をしました。前回私が話していた「ニーベルングの指輪」のDVDを持って来たので、先生に興味を持っていただくため簡単に物語の内容を説明しました。神々の長ヴォータンはワルハラ城を建てましたが、巨人族の力を借りたためその代償を求められました。ヴォータンの妻フリッカから支払いを早く済ませるようにと厳しく言われ、ニーベルング族のアルベリヒが持っているラインの乙女たちから奪った黄金で作った指輪を奪い取ってそれで借金を払うことにしました。アルベリヒから指輪を奪い取る際にアルベリヒが呪いを掛けたためにそれを所有したものは皆死が訪れることになりました。そのため巨人族のウォーレス、ジークフリート、ブリュンヒルデは皆亡くなります。結局、指輪はラインの乙女たちに返され、ジークフリートはアルベリヒの息子のハーゲンに殺されます。その後にジークフリートの葬送行進曲がありますが、ワーグナーはこの場面を最初に創作してその後遡って物語を作ったようです。最後のところではジークフリートとブリュンヒルデが一緒に炎に焼き尽くされて天に召されることになります。この16時間ほどの楽劇にはいくつかの見せ場があります。岩山でのジークフリートとブリュンヒルデの出会いのところが2人の歌手のすばらしい歌声が聞かれるので一番だと思うのですが、メータ指揮のオーケストラの演奏は印象に残る場面をすべて盛り上げて見ごたえのあるものにしています。場面ごとにしばしば流れるライトモチーフはこのオペラに親近感を持たせ、DVDを見終えた後も、ニーベルング族、ワルハラ城、ワルキューレ、ジークフリート、小鳥のライトモチーフが頭の中を漂っていましたと説明しました。先生はうちのDVDプレーヤーが壊れているのですぐに見られませんが、楽しませていただきますと言われました。それからその後、グリーグの「ソルヴェイグの歌」の話もしました。以前からレッスンを受けたいと思っていた曲で短縮版の楽譜は持っていましたが、先日、ピアノ伴奏の楽譜を購入したのでそれを先生に見てもらいました。ササヤ書店には2つの楽譜があって、ひとつはシャープ2つで始まりその後ららららららら~のところだけシャープが5つになる楽譜でしたがこれだと最大シャープが7つになるので、シャープなし(ららららららら~のところはシャープ3つ)で始まる楽譜の方を買いました。こちらの方が400円程高かったですと報告しました。
レッスンは最初ニ長調の音階練習だけをして、エクササイズをしました。前回と同様9小節目から12小節目までのメロディが浮かばず不自然になってしまいました。先生は前回同様、いちにーさんにーにっさんと8分の6拍子のリズムで演奏してくださいと説明され、その後先生と一緒に最初から最後までクラリネットの運指だけをしながら歌いました。そうして何とかメロディを思い出したのですが、次回でアイネクライネ(アイネ・クライネ・ナハトムジーク第3楽章)が終わりの予定なので次回は忘れて吹けないということがないようにしないといけないなと思いました。アイネクライネはレッスン前の練習の成果もあり詰まることなく滑らかに吹けるようになりましたが、メヌエットとトリオの3つの部分を吹いてもう一度メヌエットのすべてを2回ずつ吹くのはものすごい体力が必要です。それで先生は、普通は楽譜通りにすべて1番括弧と2番括弧の(繰り返しの)演奏しないといけないのですが息が切れるのでトリオの1と3と最後のメヌエットは繰り返しなしで演奏していただいて結構ですと言われました。先生がアイネクライネの次は「ソルヴェイグの歌」をしましょうと言われたので、次回までにシャープを2つ付けて2度上げた楽譜を作成しておこうと思いました。